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「ポーズ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ポーズの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
川のひとみが時々自分に向けられるのを意識して、そのひとみを驚かすようななまめいたポーズや、たよりなげな表情を見せるのを忘れないで、言葉少なにそれらの人に挨拶《あ....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
あるかのように見えるのである。 これは通称「ひらきやの兼公」の、ある日ある時のポーズなのだ。そして彼には、もう一つの「お得意」のポーズがある。往来のまん中へ、....
画室談義」より 著者:上村松園
る。 モデルをあまり使わない私は、夜分など壁へ自分の影を映してそれを参考にしてポーズをとるのです。 影絵というものは全体の姿だけ映って、こまかい線は映りませ....
最初の出品画」より 著者:上村松園
いものであったが、モデルというものがないので鏡台にむかって自分のいろいろな姿態、ポーズというか、その格好を写しては下絵にとり、こうして最初の「四季美人図」が出来....
家霊」より 著者:岡本かの子
が此夜《このよ》に限らず時々得意とも慨嘆ともつかない気分の表象としてする仕方話のポーズを茲《ここ》に紹介する。 「わしのやる彫金は、ほかの彫金と違って、片切彫と....
河明り」より 著者:岡本かの子
、それ故に多少寂しい胸が下町風の伊達な襟の合せ方をしていた。座板へ置いて無意識にポーズを取る左の支え手から素直に擡げている首へかけて音律的の線が立ち騰っては消え....
渾沌未分」より 著者:岡本かの子
の腰盤に当てた左の手首の釣合いが、いつも天候を気にしている職業人のみがする男型のポーズを小初にとらせた。中柄で肉の締っているこの女水泳教師の薄い水着下の腹輪の肉....
時代色」より 著者:岡本かの子
りで生活の架け橋を拾い踏み渡りながら、眼は高い蒼空の雲に見惚れようとする。歪んだポーズである。此矛盾が不思議な調子で時代を彩色る。 純情な恋の小唄を好んで口誦....
女性の不平とよろこび」より 著者:岡本かの子
、と私は傍で思いました。いかにも文明国の、そして自由な新時代の女性としての公平なポーズ(姿態)だと思いました。 ただ、女は何と云っても、男より、外観美を保たな....
鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
れよれの顔で、気味悪いグロテスクな表情を呈して居た。これらは、他人に向って一種のポーズをつくり、文学だの美術だのを談って居る氏よりも、どれほど無邪気で懐しく、人....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
であった。彼はこういう生活図面の設計の中に配置する点景人物として、図面に調和するポーズを若き妻に求めた。 鏡子ははじめこれを嫌った。重圧を感じた彼女は、老いた....
老妓抄」より 著者:岡本かの子
《ひね》って嬌態を見せ、片手を拡げた袖の下に入れて、写真を撮《と》るときのようなポーズを作った。俯向《うつむ》き加減に眼を不機嫌らしく額越しに覗かして 「あたし....
土曜夫人」より 著者:織田作之助
り方は、いつものこととはいうものの、しかし、いつもの彼ならいそいそと撮ったようなポーズにも強く反撥していたのは、一体何であろう。 木崎の顔は憂愁の翳が重く澱ん....
夜光虫」より 著者:織田作之助
吉へ 二伸 亀吉の二千円は掏らせて貰った。 悪く思うな! 夜のポーズ 落日の最後の明りが築港の海に消えてしまうと、やがて大阪に夜が来た。 ....
」より 著者:カフカフランツ
、頭を垂れているために重たげな広い額とがっちりした鉤鼻とがくっきりと目立つ。頭のポーズのために顎に押しつけられている顔一面の髯は、ずっと下まで突き出ている。左手....