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マイナス
「マイナス〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
マイナスの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
の夏には困つておでん屋を処分したが、あとにまだ借金が残つた。 かくて私はついに
マイナスつきの無一物になつた。そして夏から秋まで、友だちの厄介になつたりしながら....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
相当の手応があったのであるが、ここではその詳細を一々述べている遑がない。ただ十二
マイナス四イクォール八という算術に於て明かな如く、予想されたるあと八つの爆発は、....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
式を忘れているんだ。だから出来ないんだ。さっき教えてやったじゃないか。Aの二乗、
マイナス、Bの二乗を因数分解すると、さあどうなる? 蝦原 えーとAの二乗、マイナ....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
不思議とは思われんがのう。算術をすると、すぐ答が出るじゃないか。七千七百七十七人
マイナス四千四百四十四人イコール三千三百三十三人と御明算が出る。すなわちこの人数....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
う》の如く停止し、ワーナー博士たちの観測を出来るだけ邪魔しまいと控えていた。 「
マイナス一分三十秒。……
マイナス一分二十秒。……
マイナス一分一秒……」 時計係....
「発明小僧」より 著者:海野十三
、猫の快走するたびに、猫皮とエボナイト天井と摩擦するをもって、エボナイト天井には
マイナス電気、猫の背中にはプラス電気を生ずべし。 よって此の電気を器外に導きて....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
来る。つまり、一九〇・九二〇|瓩から深谷氏の五三・三四〇|瓩とこの荷物の重量とを
マイナスしたものが、犯人の体重と云うことになるんだ」 「成る程、合理的だ」と私は....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
に育てられたんですから」 「と云うと?」 「僕の積極性は、母の育て方で三分の一は
マイナスにされてますから」 かの女はこの青年のこれだけ整った肉体の生理上にも、....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
家が肉体を描くという試みによって、この保守性に反抗しているのは、だから、けっして
マイナス的試みではない。しかし、肉体を描くということは、あくまで終極の目的ではな....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
果を生むという実情です。技術的熟練が若干の例外を除けば、殆ど常に「人間的魅力」の
マイナスとして働く一般の傾向を見逃すわけにいきません。 この際、映画専門の俳優....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
程度に満されているかという第三の問題、最後に、そういう風潮から生じるプラスの面と
マイナスの面との均衡の問題、これが第四、それだけのことを、お互に頭において、その....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
これは、あるにこしたことはないという程度のものです。記憶力がゼロであるどころか、
マイナスである俳優が沢山います。而もあれは一向に台詞を覚えないといわれながら、な....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
り返った。 「いや、つい近所の洋食屋だがね。」といっているうちに、女中はトマトに
マイナスソースをかけたのと、蟹のコキールとを二皿持って来た。これらは感心に勉強し....
「落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
声で笑いながらそう云いました。 「おばさま、毎月毎月買う分、計算したらずいぶんの
マイナスでしょう」 「そうなのよ。でもやめられないわ」 二人は又笑いました。 ....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
で二本目を折り重ねてかぞえなければわからなかった。それに、在籍人員から出席人員を
マイナスすることが容易じゃなく、報告する前に数秒かかって口の中でくりかえし計算し....