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マスク
「マスク〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
マスクの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
門《におうもん》。
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この男の前を向いた顔。彼は、
マスクに口を蔽《おお》った、人間よりも、動物に近い顔をしている。何か悪意の感ぜら....
「影」より 著者:芥川竜之介
候。されど貴下は溺愛の余り……」
今西の顔はこの瞬間、憎悪《ぞうお》そのものの
マスクであった。
鎌倉。
陳《ちん》の寝室の戸は破れていた。が、その外《ほ....
「古狢」より 著者:泉鏡花
だけは無事だったそうですけれども、すみの目金をかけて、姉さんかぶりをして、口には
マスクを掛けて、御経を習っていました。お客から、つけ届けはちゃんとありますが、一....
「女の顔」より 著者:上村松園
ところもあるようです。先ず歌麿以前はお多福豆のような顔でしたが、それからは細面の
マスクになって居ります。然しいずれの世を通じましても、この瓜実というのが一番美人....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
くが一番のぞんでいるのは、服を手にいれることなんだ。服を身につけ、帽子をかぶり、
マスクでもつければ、どうやら人前をごまかして、暮らしていけるのではないかと思った....
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
くるのであった。そこに現われたのは一個の不思議な人間の姿だった。その顔には、防毒
マスクのようなものをかぶり、
マスク中央からは象の鼻のような三本のゴム管が垂れさが....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
こと、この艇内において、一人だけがわれにかえったのである。 「うむ、酸素だ。酸素
マスクはどこか……」 うなるようにいったのは、重傷の竜造寺兵曹長であった。さす....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
ほど近い。ばらばらと、天井から砂が落ちて来た。大地は、地震のように鳴動した。 「
マスクは、出してお置きなさい。
マスクのない人は、奥へいってください」 あっちで....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ッ」と事務長はおどろいた。 「ふふふ、これならおれだという事はわかるまい。重宝な
マスクがあるものだ」 このへんでおさっしがついたことであろうが、快速ロケットの....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ーは王子とはどんなやつかと思ってその方を見ていると、そこへはいってきたのは、妙な
マスクをしてゴムの服を着た人間と、そのあとに東洋人の大きいのと小さいのがひとりず....
「怪塔王」より 著者:海野十三
『顔』の怪塔王は自分の顔を両手でおさえました。さあ、なにごとが始るのでしょうか。
マスクと顔 1 いま怪塔の中に、とても信じられないような不思議なこと....
「火星探険」より 著者:海野十三
ように。そうでないと思い懸けない事件が起ると、責任上困るからなあ」 「僕達は全部
マスクをつけているからいいではないか」 「ああ、僕達はいいが、村民でまだ引揚げな....
「火星兵団」より 著者:海野十三
なる。火星の表面では、空気が少いのだからなあ」
「ああ、すると、これは酸素を出す
マスクですね」
「そうだ。このかぶとの横に、耳のような筒が左右にぶらさがっている....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
ことに、別に臭気というものを感じなかったけれど、――それは後に至って、一種の瓦斯
マスクが懸けられていたので、臭気を感じなかったことが判った――このパッと差し込ん....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
たのであった。彼は大急ぎで自らベールをかきあげ、それから顔全体を包んでいた樹脂性
マスクをすぽんと脱ぎ、瀕死の狼が喘いでいるような口へ、コップのふちを嵌めこんだの....