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マドンナ
「マドンナ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
マドンナの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「葱」より 著者:芥川竜之介
かた》君の元禄女《げんろくおんな》で、その下に小さくなっているのは、ラファエルの
マドンナか何からしい。と思うとその元禄女の上には、北村四海《きたむらしかい》君の....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
そのおはぎの舌ざわりはいったいどんなだったい……僕には今日はおはぎがシスティン・
マドンナの胸のように想像されるよ。ともちゃん、おまえのその帯の間に、
マドンナの胸....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
は、レビュウ「赤い苺の実」を三ヶ月間も続演しているほどだった。それは一座のプリ・
マドンナ赤星ジュリアが歌うかのレビュウの主題歌だった。 「誰だろう?」 青年は....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
者なのだ。こいつは、内々春ちゃんに気があるらしい。もっとも春ちゃんはネオンのプリ
マドンナだから、お客といわず、従業員といわず、なんとかなるものなら是非一度は桃色....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
がらいいました。 「あたしだって、そうよ。」と、エミイはおかあさんからいただいた
マドンナとその子の版画をながめながらいいました。 「もちろん、あたしも。」と、メ....
「岩田豊雄と私」より 著者:岸田国士
劇協会の運動は、様々な事情で長くは続かなかつたが、最初菊池の手を離れ、ついでプリ
マドンナ伊沢蘭奢が病死するに及んで、協会は解散したけれども、私と岩田は、関口と語....
「宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
人には見られない統一のあった事です。この一座にはスタアという者がありません。プリ
マドンナという者がありません。それ故、甲の役者が乙の役者を押し退けたり、乙の役者....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
花廼屋は大そうな為永春水ファン。深川木場は「梅ごよみ」の聖地、羽織芸者は花廼屋の
マドンナのようなものだ。そこで折にふれてこの地に杖をひき、すすんで木場の旦那にも....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
れる。この格蘭得火太立旅館がそうだ。その入口にはセゾンの終った歌劇の広告が老プリ
マドンナの白粉みたいに剥げかかっていても、ちりめん紙を巻いたごむを着て頭髪を角刈....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
打って廻る歌劇団、金ぴかの指輪だらけの手で安煙草をふかしつづけるその一行のプリ・
マドンナ。彼女の鼻のそばかす。家畜のような北欧の男と女と子供の大軍。貧しい荷物の....
「先生への通信」より 著者:寺田寅彦
て、額へ持って行って胸へおろしてそれから左の乳から右の乳へ十字をかく。堂のわきの
マドンナやクリストのお像にはお蝋燭がともって二三人ずつその前にひざまずいて祈って....
「旅日記から」より 著者:寺田寅彦
しらえてあった。日当たりのいい山腹にはところどころに葡萄畑がある。そして道ばたに
マドンナを祭るらしい小祠はなんとなく地蔵様や馬頭観世音のような、しかしもう少し人....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
できないことは、心の気高い、しかもすぐれた知能を持った人間が、ともすれば、聖母《
マドンナ》の理想をいだいて踏み出しながら、結局ソドムの理想に終わることなんだ。も....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
かとびくびくしていた。歌劇《オペラ》の四幕目になって、テナー歌手と主役女優《プリ
マドンナ》にその最も鋭い声を発揮させる機会を与えんために、免れがたい破局が恋人ら....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
しかも本来のパリー女よりいっそうパリー的で、いっそう技巧的であり作り物であって、
マドンナのような眼で人々の魂や身体を赤裸に看破しながら、平気な意地悪を言っていた....