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マホメット教
「マホメット教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
マホメット教の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年」より 著者:芥川竜之介
宣教師は巧みにクリスト教の伝道へ移るのに違いない。コオランと共に剣を執《と》った
マホメット教の伝道はまだしも剣を執った所に人間同士の尊敬なり情熱なりを示している....
「メールストロムの旋渦」より 著者:佐々木直次郎
濃い霧のために、なにもはっきりと見分けることができませんでした。その霧の上には、
マホメット教徒が現世から永劫の国へゆく唯一の通路だという、あのせまいゆらゆらする....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
日は無、明日は空、ただ現在に生き、趣味に生きる者である――故にバラモン教からも、
マホメット教からも、何からも同一の感じをもつことが出来るようになった。 私は江....
「我が宗教観」より 著者:淡島寒月
にも遊びたいと思っています。いわば宗教を趣味の箱に入れてしまうと同じです。それ故
マホメット教もバラモン教も、ジャイナ教もいずれも面白いと思います。私のは宗教を信....
「傷痕の背景」より 著者:豊島与志雄
備に就ての自説を主張した。すると意外にも、極端な軍国主義か全然の軍備撤廃か、初期
マホメット教国かイワンの国か、どちらかを選択すべきだという意見にぶつかった。そし....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
は管弦楽長として、ともにある程度の名声を有していた。二人ともワグナーにたいして、
マホメット教徒的の信仰をいだいていた。前者はヨジアス・クリングといって、ワグナー....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
た語調、両肩の頑健《がんけん》な動き、それらのうちには死と不調和なものがあった。
マホメット教の墳墓の天使なるアズラエルも、家を間違えたと思って道を引き返したかも....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、修道院というものは、東洋と西洋とを問わず、古代と近代とを問わず、偶像教と仏教と
マホメット教とキリスト教とを問わず、皆それに固有のものであって、人間によって無窮....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
した者に敬意を表すべしである。牝鶏小屋《めんどりごや》で飾られてる唯一の宗教たる
マホメット教に、敬意を表しようではないか。この点において僕は酒党の味方だ。世は大....
「秦の出発」より 著者:豊島与志雄
言い方だけれど、神秘を失うことは精神を失うことだと僕は思っている。キリスト教も、
マホメット教も、予言者が出現しなくなってからは堕落した。仏教も、真如探求から衆生....
「金の十字架の呪い」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
例えば、この場合においてですな、一体人間はそれ以前にローマについてまたはその後の
マホメット教国についてあらゆる事を知るまでにどうしてビザンティンについての色々の....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
というと、蘭人からかつて聞いたことはある。では極東の教主というのは、日本における
マホメット教の、教主というような意味なのであろうか? ではいつの間にか日本の国へ....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
あとで、厳重に格子をはめた窓のところに、この建物の隙を見つけた。それはこの不運な
マホメット教徒の入っている地下牢の明りとりであった。この不運な男は、そこで鎖でつ....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
自分の生命を棄ててもその牛を救いに行くというふうの人間なのであります。それで毎年
マホメット教の祭の時には牛を殺すのであるが、その殺す前に意地悪く、これを今夜殺し....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
る偉大なるものに小なるものが化せられた訳です。
ここに最も訝しい事はチベットに
マホメット教があることで、その信者はシナ人と往古カシミールから移住した者の苗裔と....