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マリア
「マリア〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
マリアの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
ええ、勿論真面目です。世間の恋愛小説を御覧なさい。女主人公《じょしゅじんこう》は
マリアでなければクレオパトラじゃありませんか? しかし人生の女主人公は必ずしも貞....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
消えてしまった。と同時に寺の塔からは、眉をひそめたオルガンティノの上へ、アヴェ・
マリアの鐘が響き始めた。
× × ....
「少年」より 著者:芥川竜之介
はない。いや、むしろ可愛い中にも智慧《ちえ》の光りの遍照《へんしょう》した、幼い
マリアにも劣らぬ顔である。保吉はいつか彼自身の微笑しているのを発見した。
「きょ....
「貉」より 著者:芥川竜之介
子供たちが、青と白との衣《きもの》を着たプロテスタント派の少女を、昔ながらの聖母
マリアだと信じて、疑わなかった話を書いている。ひとしく人の心の中に生きていると云....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
口実を以て防備薄弱なりしシュレージエンに侵入した。弱国プロイセンに対する墺国女王
マリア・テレジヤの反抗は執拗を極め、大王は前後三回の戦争に依り漸くその領有を確実....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
な礼拝式あり。ローマ宗の寺は、堂内別にヤソ降誕の壇を設く。すなわち堂内の一隅に、
マリア婦人廏内にありてヤソを産せし実景を作り、人をしてその前に跪座合掌せしむ。国....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
り、市場を通観す。午後、独行して市外に聳立せるサン・クリストバル山に登る。山上に
マリアの像および天文台あり。遠近の眺望絶佳なり。しかして、アンデス連山の雪を望む....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
るんだ。しかもこちらから積極的に、敵の根拠地を襲撃するんだ。戦闘水面は、おそらく
マリアナ海一帯であろう」 「ふーん、わが東洋艦隊は印度やシンガポールや香港を空っ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
堤の消防署に命中、今日は東京湾の海中に命中。 ◯閑院宮殿下が薨去された。 ◯目下
マリアナ基地にはB29が六百機位いる見込み。 五月二十三日 ◯連日天候わるく、....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
濠端へ向けてブラブラ歩いていた。暗い雨空を見あげると、天国の塔のように高いサンタ
マリア病院の白堊ビルがクッキリと暗闇に聳えたっているのが見えた。このあたりには今....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
ろうか。いや、それでなくもっと高貴な婦人、たとえばプルスカヤ伯爵夫人か、公爵令嬢
マリア・ムルマンクか。さっぱり見当がつかないなあ。 それからそれへと、いくら思....
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
ださい」 「ああ、どうしましょう」と、彼女は僕の胸にとりすがって喚《わめ》く。「
マリアです、
マリアが今日はどこへいったか姿を見せません。ああ
マリア。あの娘《こ》....
「かの女の朝」より 著者:岡本かの子
っているわずかな白髪が、銀砂子のように奇麗に光る。中背の撫で肩の上にラファエルの
マリア像のような線の首筋をたて、首から続く浄らかな顎の線を細い唇が締めくくり、そ....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
いかものが紛れ込む。ポーランドの貴族と自称する片眼鏡の男は城の中の礼拝堂から処女
マリア像の眼を盗み取り、その上前スワンソン夫人を誘惑しかけて行ってしまった。処女....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
ンゲット、――ダミヤ、――ジョセフィン・ベーカー、――ラッケル・メレール。「聖母
マリアがもし現代に生れていたら」とカジノ・ド・パリの興行主は言った。「わたしは彼....