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「ミステリ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ミステリの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
に位する傑作である)。それは、メルビイル・デビッスン・ポーストの『ドウムドーフ・ミステリイ』で、遠隔の殺人者というのは外でもない太陽である。太陽が密閉された部屋....
軍用鼠」より 著者:海野十三
ろで、梅野十伍は後を書きつづけるのが莫迦莫迦しくなって、ペンを置いた。彼は好んでミステリーがかった探偵小説を書いて喝采を博し、後から「ミステリー探偵小説論」など....
深夜の市長」より 著者:海野十三
ろう。その反語的な性格こそ、素性の知れない彼の「深夜の市長」の持っている不可解なミステリーそのもののような気がする。 ここらで夜のT市の三嘆を止め、では僕を「....
不思議なる空間断層」より 著者:海野十三
のであった。 乃公の夢は、以上の話だけで仕舞いではない。これからいよいよ、夢のミステリーについてお話したいと思うんだ。これから喋るところのものは、ぜひ聞いて貰....
青蛙神」より 著者:岡本綺堂
ごろ好んで怪談の書物を読んでいるせいか、こういう場合には兎角その方へ引き付けて、ミステリアスに考える傾きがあるようです。 中二 そうすると、あなたも親父とおなじ....
無惨」より 著者:黒岩涙香
様な遺恨は有るまい(大)ハイ外には一寸と思い附ません併し六ヶしい犯罪には必ず一のミステリイ(不可思議)と云う者が有ますミステリイは到底罪人を捕えて白状させた上で....
私の探偵小説」より 著者:坂口安吾
たのは、日本の作家の作品には、このゲームに適する作品が全然ないということだった。ミステリイの要素が主で、推理は従である。浜尾四郎氏の作品や「船富家の惨劇」などは....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
感じ出した。と言ったところで、下手人はレムにきまっているんだから、そこには何らのミステリイもないようなものの、私はレムが、私の靴へ水を入れるところを押さえつけて....
ねずみと猫」より 著者:寺田寅彦
徹底した科学的の方法で明白な論理を追跡して行きさえしたら、直ちにこのなんでもないミステリーは解けたであったろうが、少しはばかばかしくもなってきたので、この目前の....
北氷洋の氷の割れる音」より 著者:寺田寅彦
学を尊重するはずの日本へ少しも聞こえなかった。満州問題、五・一五事件、バラバラ・ミステリーなどの騒然たる雑音はわれわれの耳を聾していたのである。ところが十一月に....
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
的でも真に奥底まで入り込んで鑑賞をほしいままにするためには、一度はこの創作心理のミステリーに触れることが必要であろうと思われるのである。われわれは「うがち過ぎ」....
猫町」より 著者:萩原朔太郎
したのであった。 この偶然の発見から、私は故意に方位を錯覚させて、しばしばこのミステリイの空間を旅行し廻った。特にまたこの旅行は、前に述べたような欠陥によって....
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
に違いないのだ。それはあの位えらい奴の考えそうな事なんだよ。事件を深刻にする為。ミステリーを深くする為。つまり彼の虚栄心さ。同一の邸内で殺人をつづけて行くことは....
土から手が」より 著者:牧逸馬
身具なども、屍体からも、再三の検証に係らず、何一つ現れない。こうなると、不思議《ミステリイ》は多角的なものとなって、第一に、この女は何者か? 自殺か? 他殺か?....
けむりを吐かぬ煙突」より 著者:夢野久作
ですがね」 「……妾の不運……」 「そうです。貴女はグラクス君が、世界でも有名なミステリー・ハンターという事を御存じなかったでしょう。……ね……そのグラクスが僕....