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ムチャ
「ムチャ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ムチャの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「北斗帖」より 著者:違星北斗
て 友の思想の進みしを見る 淋しさを慰め合って湯の中に 浸れる友の赤い顔見る カ
ムチャッカの話しながら林檎一つを 二つに割りて仲よく食うた 母と子と言い争うて居....
「海底大陸」より 著者:海野十三
おびただしいサケ群が大西洋にまよいこんだのだろう。それにしても、おそらく本場のカ
ムチャッカにおいても、こんな大群を見ることはめずらしかろう。 船尾では水夫のど....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
と清君は首をひねって、 「いまの大戦争は北極を中心として、シベリヤ、アラスカ、カ
ムチャツカなどという、日本の樺太や北海道よりもずっと北の方へひろがるだろうといっ....
「地軸作戦」より 著者:海野十三
。そんなものを紙幣で頂こうなど毛頭思っとらん」 「では何を……。あ、そうそう、カ
ムチャッカでやっとります燻製の鰊に燻製の鮭は、いかがさまで……」 「それだ。初め....
「流線間諜」より 著者:海野十三
たぞ!」と帆村は鬼の首をとったように大声で叫んだ。「デジネフ岬というのがある。カ
ムチャッカ半島の東の鼻先のところにある岬の名だ。ベーリング海峡を距てて北アメリカ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
うのにあくせくしている客引きたちは再びそこへ現われた。僕も急いで乗船した。 カ
ムチャツカというのは僕の好きな船の一つであった。僕があえて「あった」という言葉を....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
して艇は、女王シャーロット島を後に、北航をはじめたのであったが、まもなく艇首をカ
ムチャツカに向けた。 その間も、十三|節か十四節で、たいてい海面を進んで行った....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
千島アイヌは、さらに東方なる柬察加をチュプカすなわち日出処と称し、その住民なるカ
ムチャダールを、チュプカアングルすなわち日の本の人と呼び、自己をルーントモングル....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
の雨の日の外光を思いきり吸いふくれていた。 燃えあがる焼点。 「ツイトーフ。カ
ムチャッカ蘭です。」 と、技手が私に答えた。 大きなテエブルの両側にはベンチ風....
「国境」より 著者:黒島伝治
一カ所密売買をやっている、浦潮の朝鮮銀行へ吸収されて行った。 鮮銀はさらに、カ
ムチャッカ漁場の利権を買ってる漁業会社へ、一ルーブル十八銭――二十銭で売りつけた....
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
なところで、一人の八等官について何か言おうものなら、それこそ、西はリガから東はカ
ムチャツカの涯《はて》に至るまで、八等官という八等官がみな、てっきり自分のことだ....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
――「H・S」もそうだった。 自慢じゃ御座んせぬ 製罐工場の女工さんは 露領カ
ムチャツカの寒空に 命もとでの罐詰仕事 無くちゃならない罐つくる。 羨ましいぞ....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
る。 とにかく升田はいったん形勢不利と見ると、一人で勝手に破綻して、七転八倒、
ムチャクチャにのたうちまわるのだから、相手に負けずに、自分に負けるような脆さがあ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
の作用が、人を中毒にさそうような要素を含んでいることが分ってくる。 田中英光は
ムチャクチャで、催眠剤を、はじめから、ねむるためではなく、酒の酔いを早く利かせる....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
いのだね。トッサに思いついた親身の情の自然の発露にすぎないのだが、しかし、表現が
ムチャクチャだな。とにかく、よほど心が善良でないと、こういう堂々たる大宣言はでき....