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「メダル〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

メダルの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
った葉柳の下に一人の支那美人を発見した。彼女は水色の夏衣裳《なついしょう》の胸にメダルか何かをぶら下げた、如何にも子供らしい女だった。僕の目は或はそれだけでも彼....
ろまん灯籠」より 著者:太宰治
まち次男の嘘を看破し、次女に命じて、次男の部屋を捜査させた。次女は、運わるくそのメダルを発見したので、こんどは、次女に贈呈された。祖父は、この次女を偏愛している....
旅日記から」より 著者:寺田寅彦
セプシオというのだそうな。自分ではコンチャといっている。首飾りに聖母の像のついたメダルを三つも下げている。 昼ごろサイゴンの沖を通る。 四月十日 朝十時の奏....
空想日録」より 著者:寺田寅彦
の覚悟をせよ」とかいう文句がある。空中殺人法を説いたものである。現代では競技会でメダルやカップやレコードを仕留めるだけが目的の空中曲技も、昔の武士は生命のやりと....
少年探偵長」より 著者:海野十三
た一幕こそ、やがて春木清が少年探偵長として全世界へ話題をなげた奇々怪々なる「黄金メダル事件」へ登場するその第一幕であったのだ。 穴からの脱出 岩かげの穴....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
は、衣類全部、ただしポケットのある青いエプロンはべつ。それから、わたしの肖像画とメダルを真心こめて。 メグねえさんには、トルコ玉の指輪(もしいただいたら)鳩の....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
起こして言った。 「ああ、オリヴィエ……オリヴィエ!……」 彼女は首につけてるメダルをはずして、それを弟の首につけてやった。親愛なオリヴィエを自分の聴罪師とな....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
介してくれと頼んだ。偽毛唐が帰って来た時には、秀才は四元の銀を払って胸の上に銀のメダルを掛けた。未荘の人は皆驚嘆した。これこそ柿油党(自由と同音、柿渋は防水のた....
虫喰い算大会」より 著者:海野十三
、第三十会場をパスすれば、当然第三十階選士として最高の名誉を獲得せられるわけで、メダルでも出したいところであるが、あいにく手許にないのは遺憾である。 第三十階....
博物誌」より 著者:岸田国士
っているのを引き戻している最中、その頸に、肌とシャツの間に角砂糖が一つ、ちょうどメダルのように、糸で吊してあるのが眼についた。 「ママがこんなものを結えつけたん....
母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
はこれをきいてたいそう心を丈夫にしました。 そしてマルコは首にかけていた十字のメダルにキスしながら「どうかおかあさんにあわせて下さい。」と祈りました。 出発....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
つきました。 しかし、走っているうちに、ズボンのポケットに、ぼくの名前を彫ったメダルが入っていたのを思い出して、ハッとしました。証拠を残してきたのです。しまっ....
橋の上」より 著者:犬田卯
いうのは、さぶちゃんの腕力が怖いばかりに、誰も彼もさぶちゃんの好きそうなもの――メダルだとか、小形の活動本だとか、等々を彼に与えて、彼の機嫌を取り、その庇護の下....
最初の出品画」より 著者:上村松園
の写真入りで大いに新聞が書きたてたそうである。 そのとき送って来た唐草模様の銀メダルが今でも手許に残っている。 表装してくれた京都の芝田堂の主人、芝田浅次郎....
小波瀾」より 著者:神西清
言った、「ママに時計を買って貰うの。僕もこんな鎖にして貰おうや。……やあ、素敵なメダルだなあ! パパのもちょうど同じようなんだけど、小父さんのはほらここんとこに....