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メディア
「メディア〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
メディアの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
員は心霊協会会長ペック氏とともに九月十七日午前十時三十分、我らのもっとも信頼する
メディアム、ホップ夫人を同伴し、該《がい》ステュディオの一室に参集せり。ホップ夫....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
、トラジェディアン、即ち悲劇俳優と呼んでいるけれども、その他の、一般の俳優は、コ
メディアンと称し、特に、「喜劇」のみをやらなくても、ただ「役者」という意味で通つ....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
どうがなくてすぐ手もとにあるところの油絵具を用いて描くことを考えた。それには私は
メディアムとして速乾漆液をそのまま柔らかな日本風の彩色筆に含ませて油絵具をきわめ....
「人の言葉――自分の言葉」より 著者:寺田寅彦
トにもなったかもしれない。音楽が第一に来るもので特別な楽器ではない。しかし自分の
メディアムとしてある特別な楽器を選んだ以上はできるだけ完全にそれを使用しなければ....
「ラジオ・モンタージュ」より 著者:寺田寅彦
いて、はなはだ心細い次第である。 それはとにかくモンタージュ芸術技法は使用する
メディアムが何であっても可能である。たとえば食物でも巧みに取り合わせられた料理は....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
正式に先生についたことはないが、ピアノは自己流でかなり達者に弾き、よく響く中音《
メディアム》で上手に唄う。たいていありふれた平俗な曲がおもだが、時には即興で出ま....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
と思う。これが、私の小さいあなたへのお年玉よ。どうぞ御納め下さい。私にはやがてコ
メディアというものの精神もわかるかもしれませんね。トラゲディアとコ
メディアとの精....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
本には足利義満がいて、能楽が発展していて、平家物語の出来た十三世紀にダンテは「コ
メディア」をかいているというようなこと。徳川三百年というけれど、もっとさかのぼり....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
つめたのですから。 この人間喜劇ということばも、おっしゃるとおりと思います。コ
メディアというものの内容の性質は、時代との関係で大したものね。シェイクスピアが悲....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いるというさわぎです。バケツでかい出して屋根からすててね。漸々《ようよう》其でコ
メディア・フィニタ。ブランカも多忙でしょう? この頃は何でも老朽で、其を直せませ....
「初夏(一九二二年)」より 著者:宮本百合子
と思う。 何故ならば 考えても御覧なさい 私はきのう イリヤードと ディビナ・コ
メディアをよむ。 神々の時代と、十三世紀のイタリーが 目のあたり甦って来る。 素....
「日記」より 著者:宮本百合子
る。もう一歩大きいスフェアに出ること。 夜林町に行く。 ダンテ「ディビナ・コ
メディア」斯う云うものを楽しんでよめるには、或年が必要であると思う。先一寸名をき....