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メーター
「メーター〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
メーターの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
に成長した。 パッキング・ケースは、アメリカではいまや自動車と同様、経済のバロ
メーターといわれるほどの普及ぶりである。日本でもそうなる日は近かろう。私はすべて....
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
垂れさがり、その先は高圧タンクの口につながっていた。その背後には、たくさんの丸い
メーターがベタベタ並んでいて、黒い目盛盤の上に白い指針がピクピク動いていた。不思....
「海底大陸」より 著者:海野十三
、この精巧なクイーン・メリー号の機関をかろうじてあやつっていること、したがって、
メーターもゲージもよめないので、いつまで安全に機関を運転しつづけられるかわからな....
「怪塔王」より 著者:海野十三
ごうと機関がまわりはじめました。塔はがたがたとゆれます。配電盤のうえのたくさんの
メーターは、一時に針をうごかしました。 がんがんがん、ごうごうごう。 「横須賀....
「火星兵団」より 著者:海野十三
出来なくなって、自動車の窓のところから、内部をのぞきこんだ。
美しいスピード・
メーターがついているし、ハンドルも、黒光りにぴかぴか光っていて、まだ倉庫から町へ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
城県に通ずる幅の広い県道を、風を截って驀進する一台の幌自動車があった。スピード・
メーターの指度は四十|哩と四十五哩との間に揺めいているほどの恐ろしい高速度であっ....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
れんばかりの近くにすすみよったことを示すものなのです。恐らく湿度計は乾湿ハイグロ
メーターの湿球のような状態におかれ、水銀は急に熱を奪われて萎縮したことでしょうし....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
らぬが、どんどんくだいて、戦車を前進させているようであった。 距離積算計という
メーターが、だんだんと大きな数字を、あらわしていった。たしかに前進しているのであ....
「獏鸚」より 著者:海野十三
も、「呀ッ」といって一斉に出口に逃げだしたほどだった。――いい塩梅に精巧なクロノ
メーター式の導火装置は、帆村と私の手で取除くことができた。だが爆発までに余すとこ....
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
が声かけた。栓《せん》をひねった。 夜、柳吉が紋附をとりに帰って来ると、ガスの
メーターがチンチンと高い音を立てていた。異様な臭気《しゅうき》がした。驚いて二階....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
多くの俳優が揃っていても、それがただ名優であるというだけでは、その国の文化のバロ
メーターにならない。文化の水準が高いとはいえない。何故ならば、ジャバにはジャバの....
「味覚馬鹿」より 著者:北大路魯山人
* 美味い不味いは無意味に成り立っているものではない。栄養の的確なバロ
メーターである。 * 料理は自然を素材にし、人間の一番原始的な本能を....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
い毛が上に動き、わらうときには下にたれる、町の人はこの毛をもって先生の機嫌のバロ
メーターにしている。 先生の履歴について町の人はくわしく知らなかった、ある人は....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
なり次第なりを繰返しながら遣直させる。しかもそのタタキ加減がその日の低気圧のバロ
メーターになるので、これは老幼を問わず同様の感想であったらしい。 翁はアシライ....
「斜陽」より 著者:太宰治
酒の酔いが飽和点に達すると、たちまちこんな工合のくしゃみが出るんです。酔いのバロ
メーターみたいなものだね」 「恋は?」 「え?」 「どなたかございますの? 飽和....