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モグラ
「モグラ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
モグラの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、家ごと一隅に蛇を飼い、日々食を与えたが(一六五八年版ツヴェ『莫士科坤輿誌《コス
モグラフィー・モスコヴィト》』八六頁)、そのサモギチア地方民は十六世紀にもギヴォ....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
士だった。彼は、隊中で一等元気な、そしてよく訓練せられた軍人であった。 「おお、
モグラ下士か、どうした、お前は」 「はい、今、落ちてきたのはロケット爆弾だという....
「氷河」より 著者:黒島伝治
の白い看護卒が栗本を振りかえった。 「癪に障るからなあ、――一寸ましな娘はみんな
モグラの奴が引っかけて行っちまいやがるんだ。」大西は窓から眼をはなさなかった。 ....
「出家物語」より 著者:坂口安吾
をつんでも売り切れちゃうんだから、アレヨアレヨというもんですよ。犬でもドブ鼠でも
モグラモチでも、肉気のものなら、みんなキザンでコマ切れにすりゃ百円札に化けちゃう....
「餅のタタリ」より 著者:坂口安吾
ンコ屋をたてたッて景気がでるものか。第一、通行人が気持をそそられないじゃないか。
モグラかカラスでもお客にするがいいや」 と冷笑したが、助六は落ちつき払って答え....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ねえ。探偵がヤケを起して、土ぐらい鼠がもってくる――鼠がもってくるかねえ。それは
モグラの事でしょう。ですから、あなた、犯人はとてもつかまりません」 明朝十二時....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
を奮起させるので、その声を開いていると、巨大な氷の山も、人間の決断の前につぶれる
モグラの山だと思いこむのです。とはいえ、こういう気もちも一時的で、期待が一日一日....
「決闘」より 著者:神西清
ほど貸してくれ。」 「ああいいよ。食虫動物の中には随分面白い奴がいるんだ。例えば
モグラだね。こいつは害虫を駆除するから有益だと言われている。こんな話があるよ。昔....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
地下潜入、朝鮮戦乱や国際情勢の悪化につれて国外からの密入国や国内からの脱出などゝ
モグラ族の移動往復が相当ヒンパンであろうから、イヤでも交通の要所々々に目玉を光ら....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
なことは、シラギとコマが歴史の地下へもぐったうちでも実はさして重要ではない末端の
モグラ事件であったかも知れないのだ。 なぜならこれらの
モグラは歴史の表面に現れ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
物ではない。 現在、こういう相貌の閑日月をしている人物で話題になりそうなのは、
モグラ族である。徳田、野坂中尉から下は伍長、上等兵に至るまで近ごろは地下にくぐっ....
「炎の人――ゴッホ小伝――」より 著者:三好十郎
過ぎやしねえかね? やることがよ? 自分には三文の得にもならねえ――言って見りゃ
モグラモチみてえな俺たちのめんどう見るために、お前、この半年の間にまるきり裸かに....
「廃墟(一幕)」より 著者:三好十郎
れやでグチばっかり。大工の棟梁が自分の住む家も建てられねえで、こうしていつまでも
モグラもちみたいに穴ん中に住んでいりゃ世話あねえだって。 せい そいで、あなたの....
「ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
る)およしよ。 ワーニャ 二十五年というもの僕は、この母親と顔つき合せて、まるで
モグラモチみたいに、ろくろく表へも出ずに暮してきたのだ。……われわれの考えること....
「死児を産む」より 著者:葛西善蔵
を認めて姑息ながらに生きているは「蠢くもの」その他などに現れた先生の芸術云々――
モグラモチのように真暗な地の底を掘りながら千辛万苦して生きて行かねばならぬ罪人の....