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モメント
「モメント〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
モメントの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
エセックスがキャデイズの港を出帆した同じ日に、イングランドではあるもっとも重大な
モメントが完了されたのだった。エリザベスが、ロバアト・セシルを彼女の侍史に任命し....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
人間の心は微妙な複雑な動き方をするものである。生きた心はさまざまのモチーフや
モメントでその調子や方向を変ずる。私はけっして善悪の二つの型をもってそれを測りき....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
。よく見るということであります。そのものの実際のありさまから洞察して、ほんとうの
モメントをよく見ることであります。諦めるということはよく見るということであります....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
関関係に這入っていなくてはならない。二つのものは実は、一つのイデオロギーの二つの
モメントに外ならなかった、単なる批評もなければ単なる実証もあり得ない、在るものは....
「科学論」より 著者:戸坂潤
ようなものが、史的唯物論による、社会の階層的構造である。之は社会の言わば静力学の
モメントを言い表わす。 社会は併し常に歴史的社会である、社会は常にその静止的組....
「技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
経験論と合理論との対立、其の他は之に他なるまい。そして博士はこの相矛盾した二つの
モメントを統一するものを、行為なるものに見るらしい。そして云う、歴史は行為によっ....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
一定の組織的な方法が要るのだ――が必要だという条件を無視して、単に無条件に主観的
モメントから出発して技術を規定しようとするから、それがどんなに具体的な客観的事情....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
ありながらオーダーを異にする。前者が自然史的に発展することによって、その内部の諸
モメントが具体化され止揚されて、後者の内部の諸
モメントとなる。両者は機械的に同一....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
性格の契機に他ならない。空間自体とはこの哲学的物質の Da- 性格を担当する処の
モメントなのである。空間の性格であるこの性格は、実は元来物質自身の一性格であった....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
様式である限り、そういう「風刺文学」は尊重出来ないというのである。 偶然という
モメントを活用したところで、夫が「偶然文学」などにならず、ましてそこから偶然文学....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
モンタージュに喩えていいかも知れない。 映画の芸術的価値には無論劇的又文学的な
モメントがあることを私は忘れない。併しそういう価値が実現するためにも、まず第一に....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
的に包括して行く形の政治活動である人民戦線に際しては、文化運動は特にその独立性の
モメントをそれだけ強く有つことが許されるわけだ。元来、人民戦線という政治活動に対....
「読書法」より 著者:戸坂潤
実だが、併し今問題になっているのはエポスというジャンルのことであって単に内容上の
モメントのことではないからだ。ここに一点疑問はあるのだが、ルカーチの特色づけは美....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
由の観念へも完全に移行することが出来る。処でロックはこの内でも又特にその文化的な
モメントをば、悟性即ち、人間悟性(今の処之を理性と云ってもいい)の内に、求めよう....
「愛」より 著者:宮本百合子
し、説教壇からこの字を叫んで戦争を煽動し、最も軽薄な愛人たちが、彼等のさまざまな
モメントに、愛を囁いて、一人一人男や女をだましています。 愛という字は、こんな....