»
モルモット
「モルモット〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
モルモットの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「生きている腸」より 著者:海野十三
珍奇なものではなかった。 生理学の教科書を見れば、リンゲル氏液の中で生きている
モルモットの腸《ちょう》、兎の腸《ちょう》、犬の腸《ちょう》、それから人間の腸《....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
引かい」 「籤引? あきれた奴だ、選りだすんだ」 「ふふん、選りだすといっても、
モルモットの中から鼠を探すときのように、そんなに簡単に選りだせるかね」 「無駄口....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
、大きい鉄枠のなかを覗きこんだ。そこには大きな針金で拵えた籠があって、よく肥った
モルモットが三十匹ほど、藁床の上をゴソゴソ匍いまわっていた。 「じゃ、そろそろ実....
「火星探険」より 著者:海野十三
ととのえ、人間を試験台にすることとなっていた。今まで室内で研究した結果によると、
モルモットなどは非常に強く作用して、顔をゆがめ転げまわって悶々とするそうだ。そし....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
お前は実によく産んだね、オイばあさん。ちょいと六人だ。六人と云やあ半打だ。これが
モルモットだって六匹函の中へ入れてみろ、騒ぎだぜ」 「やあ、お父さん、お帰りなさ....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
ていた。たとえば、その一つの部屋を窺ってみるならば、大きな金網の中に百匹ずつ位の
モルモットを入れ、これを実験室の中に置き、技師たちは皆外へ出た上で、室外から弁を....
「三角形の恐怖」より 著者:海野十三
ませんでした。 私は思いの外にうまく行った事を喜びました。医科の助教授連が学用
モルモットを殺すときの気もちに似た残虐的快感に燃え立ったのでした。細田氏が十分間....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
りも大なりという場合が有り得るんだ。この解法がお前さんに分ったら、お前さんに人造
モルモットを一匹、褒美にあげてもいいよ」 「へえ、そうですかね。しかし私には、と....
「透明猫」より 著者:海野十三
あることを発見し、自分の研究室でそのかびを培養《ばいよう》しては、いろいろな虫や
モルモットや猫に植えていたのである。 例の猫も、前足と後足とをそれぞれしばり、....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
人生の良き現実の世界が在り、自他の区別が整然とついた立派な差別相が保てるのです。
モルモットを擬人法に書いた童話の作が私に在ります。その
モルモットの若い息子が、自....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
。それを見るとき私の心は憤りに慄える。慈善音楽会や、画家のモデル女や、動物試験の
モルモットやこれらは嫌悪すべきものである。科学、芸術の名によって人間は最も惨酷の....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
んな飛んでもない変化が起るか、それを調べあげて一つの確針をつかむのに、資本家は「
モルモット」より安く買える「労働者」を、乃木軍神がやったと同じ方法で、入り代り、....
「家」より 著者:島崎藤村
しょう。実は、此頃、ある友達の許へ寄ったところが、『小泉君――Sさんが君のことを
モルモットだと言っていましたぜ』こう言いますから、『
モルモットとは何だい』と僕が....
「予謀殺人」より 著者:妹尾アキ夫
たつむりからアンゴーラ猫にいたるまでの、あらゆる動物がならべてあった。檻のなかの
モルモットを見ると、ペンベリーは店にはいって、 「死んだ
モルモットはないの?」と....
「怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
を、永遠に保たせることは出来るかを実証したかったからじゃ。おまえは、わしの愛する
モルモットじゃ。今度こそ、わしの頼みをきいてもらおう」こう情誼をこめて頼まれると....