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モンスーン
「モンスーン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
モンスーンの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
の上歯一枚である。 大正八年八月、わたしが欧洲から帰航の途中、三日ばかりは例の
モンスーンに悩まされて、かなり難儀の航海をつづけた後、風雨もすっかり収まって、明....
「はなしの話」より 著者:岡本綺堂
の上歯一枚である。 大正八年八月、わたしが欧洲から帰航の途中、三日ばかりは例の
モンスーンに悩まされて、かなり難儀の航海をつづけた後、風雨もすっかり収まって、明....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
雲といえば流動を思う読者諸君は、ここでまず最初の謎を知ったわけだ。
なるほど、
モンスーンの影響をうける季節のこの連嶺の密雲はすさまじい。しかし、その季節以外は....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
夫を残すほか、引き上げることになったのだ。 そのころは、もう七月にちかく、邪風
モンスーンの跫音がくらい雲行から、吹くぞ、薙ぐぞというように、聴えるような気がす....
「災難雑考」より 著者:寺田寅彦
多いことはまず世界じゅうの大概の地方にひけは取らないつもりである。その上に、冬の
モンスーンは火事をあおり、春の不連続線は山火事をたきつけ、夏の山水美はまさしく雷....
「涼味数題」より 著者:寺田寅彦
大海とその海流を控え、陸上には脊梁山脈がそびえている。そうして欧米には無い特別の
モンスーンの影響を受けている。これだけの条件をそのままに全部具備した国土は日本の....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
得ない。またたとえばドイツやイギリスにはほんとうの「夏」が欠如している。そうして
モンスーンのないかの地にはほんとうの「春風」「秋風」がなく、またかの地には「野分....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
って、君のブライドに送らんかと戯れ候も一興に候。途中は右の通り快晴(もっとも一回
モンスーンの来襲ありたれども)一同万歳を唱えて昨早朝|錨を当湾内に投じ申し候。 ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
国民性の理論がエラボレートされたりしなければならぬ、これは定石の第一歩だ。氏の「
モンスーン説」、人間は
モンスーン地帯、砂漠地帯、牧場地帯の三つによって、経済・政....