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モーション
「モーション〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
モーションの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
杯もらおう」 「えっ、それはかたじけないことで――」 と、長谷部大尉は、素早い
モーションで、隠しから二つのコップをつかみ出すと、卓子の上に置いた。そして一升壜....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
きブラック・コーヒーを一杯とって、高速度カメラでとった映画の如く、いとも鄭重なる
モーションでもって一口ずつ味わいくらべつつやったもんだから、時計の針は十時を指し....
「流線間諜」より 著者:海野十三
そのときだった。彼は一人の洋装の麗人が喫茶ギボンの飾窓の前で立ち停ったままスロー
モーションの操り人形のように上体をフラリフラリと動かしているのを認めた。 「オヤ....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
にしゃんと立て、小さい右の手を前方へ突き出して恰も相手に掌の中を検め見さすような
モーションをつけると同時に男の声に擬して言った。 「やあ、君、失敬」 眼を細眼....
「新時代女性問答」より 著者:岡本かの子
。 一平 たとえば社会的のある理想を持つとすれば、すぐ社会運動に即するし、芸術的
モーションを抱いてる人は芸術的の創作に即するという様に昔の女性は何となく一つの新....
「茶屋知らず物語」より 著者:岡本かの子
二人は、簾を垂らした中から艶っぽい拵え声で「寄らしゃりませい寄らしゃりませい」と
モーションをかけている祇園の茶屋を、あちらこちらを物色して歩きましたが、いかさま....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
禅儀〕) これによると、試合と練習とを区別しないばかりでなく、その場その場の一
モーションに全競技的精神が籠らねばならないのであります。 私たち鰹節をナイフで....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
「ふんそんなことか。けど僕やめにしますよ。なにしろ、おかあさんという人はスロー
モーションで、どうにも振り廻しにくいですからねえ」 むす子は唇をちょっと噛んで....
「世相」より 著者:織田作之助
には小股の切れ上った年増の濃厚なところも味ってみるもんですよ。オールサービスべた
モーション。すすり泣くオールトーキ」と歌うように言って、 「――ショートタイムで....
「美食多産期の腹構え」より 著者:北大路魯山人
中が生むところの味覚の王者である。それを送ってくれる友人が、二、三あって、今から
モーションをかけ、せっかく努力中で、その楽しみは、まさに寿命をのばしてくれるよう....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
スッと後へ引いた小一郎を追って、突き出されたのは一筋の槍だ。 いうところの逆
モーション。かわすところを反対に、前へ飛び出した小一郎は、これもあくまで逆モーシ....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
タチだから、喧嘩の見物も嫌いではなかったけれども、根が至って気のきかない、スロー
モーション、全然モーローたる立居振舞トンマそのものの性質で、敏活また歯ぎれのよい....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
人と全く同質の単なる肉体にすぎないのである。 肉体がタバコをすって、ギコチない
モーションで口紅だらけのタバコをつきだせば、誰だってギョッとすらあ。これにスマー....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
に「現実顔」とでも言ふべきものを発見して、一方ならず讃嘆した。哲学者はさすがにエ
モーションの出方が違つて、彼は即ち、これを讃美したのである。 その顔は三万円や....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
をしていた。 「そらこんどはドロップだぞ」 手塚は得意になって球をにぎりかえて
モーションをつけた。 「よしきた」 森君はへっぴり腰になって片足を浮かしてかま....