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モード
「モード〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
モードの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
?」
「押鐘津多子です」法水はすかさず凜然と云い放った。「かつてあの人は、日本の
モード・アダムスと云われた大女優でした。五フイート四インチという数字は、あの人の....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
言葉は、アラビヤではじめて作られた言葉であり、その後作られたアラビヤ語は、「アラ
モード」即ちモーデの祈りを意味する言葉を除けばすべて「キャッキャッ」を基本にして....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
りますな」 「部屋の中の楽しみやと考えよったのやろ」 「A la mode(アラ
モード)に傑作がありまっしゃろ」 「あるぜ。献立表というのがある。あ、そう、そう....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
等、アチラの装身具一切をあきなったという。 時は少し下るが、数奇者の――そして
モードに対して常にカンの鋭かった――音羽屋五代目菊五郎は、好んで横浜(ハマ)まで....
「もう軍備はいらない」より 著者:坂口安吾
少数の実業家や、そのために職にありつける失業者や、今度という今度はギャバ族のアラ
モード、南京虫、電蓄、ピアノはおろか銀座をそッくりぶッたくッてやろうと考えながら....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
せあつめでは不可能なことだ。クリティシズムはそのために私かに或いは公然と(それは
モードやポーズの区別だが)体系。 * 所謂天才は、カントがこの言葉を最も特徴的に....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
であるモンテーニュなどがそうだ。之等のモーラリストは建物のことから時代のマナーや
モードに至るまでを評論した。モーラリスト的な評論文学が決して主観的な「モラル」や....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
る沢山の人間達の間に、共通する好みの類が、風俗をなすのである。 ファッションや
モードと云っても、それはただの伊達ごとではなくて、それとなく、時代やジェネレーシ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
のだ。それが「順応的」「妥協的」な一元主義のタイプのリアリスト達の一群を、一つの
モードとして産み出している。というのが一九三六年あたりからの日本の文化現象だ。 ....
「哲学の現代的意義」より 著者:戸坂潤
文化は云うまでもなく自主的なものだ。ひとからもらったものは結局、思想であるよりも
モードにすぎぬ、文化の媚態を持っていても文化の威容を持てない。そういう意味から云....
「化生のもの」より 著者:豊島与志雄
一時代前の日本趣味とでも言ったほうが、よろしそうですね。」 「とにかく、ア・ラ・
モードではございませんわね。あんなの、いつの時代にでも、オール・ド・
モードのたぐ....
「秦の出発」より 著者:豊島与志雄
は全市から見れば僅少なもので、大部分の地区、殊に支那人居住地区では、汚水は馬桶《
モードン》から舟に移され、舟で田舎へ運ばれ、肥料として売却されている。この売上代....
「薤露行」より 著者:夏目漱石
くとまる時、垂れたる幕を二つに裂いて、髪多く丈《たけ》高き一人の男があらわれた。
モードレッドである。
モードレッドは会釈もなく室の正面までつかつかと進んで、王....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
慢ならなくなった。 七丁目の角に、サト子たちのモデル・クラブの事務所がある。「
モードの店」とガラスの切抜文字を貼りつけた飾窓の上で、フランスの三色旗まがいの派....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
窓からくる朝の光が、丸い棒のようになって横倒しにノルマンディーふうの小箪笥《コン
モード》のうえに落ちかかり、手のこんだ側板《わきいた》の彫刻を明るく浮きあげる。....