»
モール
「モール〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
モールの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
四 明治も十年頃になると物売りもまた変って来て、隊長の鳥売りなぞといって、金
モールをつけた怪しげな大礼服を着て、一々|言立てをするのや、近年まであったカチカ....
「瘤」より 著者:犬田卯
決算せられたのである。柳原ものではあるまいかと思われるような上下色沢の不揃いな金
モール服が何と六百何円――貧乏村の校長氏の高等官七等の栄誉を飾るためにこの瘤村長....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
篇小説の一つをここで推薦しておこう(実際この作品は、トーマス・バークの『オッター
モール氏の手』やチェスタトンの『廊下の男』、それからジャックス・フットレルの『十....
「暗号数字」より 著者:海野十三
たは監督下にあったため、比較的取締に都合がよかったし、また秘密通信機がコツコツと
モールス符号を送りだしてもすぐそれを探しあてるほどの監督技術をもっていたから、こ....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
これまでここに入りこんだヘボ密偵と同じことになる。私の頭の中には、蓄音機や音盤や
モールス符号やメントール侯爵の顔や島の娘の顔が、走馬灯のようにぐるぐると廻る。 ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
石の無電班を呼んだ。 相手は、待っていましたとばかりにすぐ出てきて、暗号化した
モールス符号で応答してきた。 機関大尉は溜めておいた重大な報告を一つ一つ電鍵を....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
。こっちのカモシカ号から地球へ送る無線通信もだんだんうまくいかなくなって、やがて
モールス符号のほかは、地球へとどかなくなってしまった。それでも地球からは、かすか....
「怪塔王」より 著者:海野十三
。つまり煙でもって、短い符号と長い符号とをだすことができるから電信と同じように、
モールス符号を出すことができるのさ。ふもと村に、
モールス符号のわかる人がいればこ....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
い胡弓の音や騒々しい銅鑼のぶったたくような音が響いて来た。色提灯を吊し、赤黄青の
モールで飾りたてた家々の窓はいずれも開放され、その中には踊り且つ歌う人の取り乱し....
「恐竜島」より 著者:海野十三
す」 玉太郎が岩のかけらをとりあげて、頭の上の岩肌をコツコツとたたきはじめた。
モールス信号だ。 返事はない。 コツコツコツコツ、玉太郎は信号を送る。 ま....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ると、第一回の比律賓攻略は、結果失敗に終ったということになりますな」参謀肩章の金
モール美しい将校が、声を呑んで唸った。 「うん、そうじゃ」司令官の別府大将は、頤....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
僕はそれでも一向断念しませんでした。今にもどこからか「ハロー、オールド、マン」と
モールス符号で呼びかけてくる僕同様の素人ラジオ研究家のあるべきを信じていました。....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
しろ、早くしろ。例のものを、持ち出すんだ」 「例のもの?」 「ほら、例のものだ。
モール博士から預けられた例の密封した二本の黒い筒を持ちだすのだ」 「うん、あれか....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
。それというのが、この怪しい医師の唇は、煙草を噛んでいると見せかけて、唇の運動が
モールス符号をうっているのだった。それを一々判読して綴ってみると次のような文句に....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
六つの発動機をもっている巨人艇である。見るからに、浮城といった感じがする。 金
モールのいかめしい帽子を、銀色の頭髪のうえにいただいているのが、艇長ダン大佐だっ....