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ライタ
「ライタ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ライタの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「影」より 著者:芥川竜之介
のは、ニスの※《におい》のする戸の向うから、時々ここへ聞えて来る、かすかなタイプ
ライタアの音だけであった。
書類が一山片づいた後《のち》、陳《ちん》はふと何か....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
こう云う際だしするから、何もかも売ってしまおうと思うの」 「それはそうだ。タイプ
ライタアなどは幾らかになるだろう」 「ええ、それから画などもあるし」 「次手にN....
「文放古」より 著者:芥川竜之介
よ。きのう母と買いものに行ったら、あたしよりも若い女が一人《ひとり》、邦文タイプ
ライタアを叩《たた》いていたの。あの人さえあたしに比《くら》べれば、どのくらい仕....
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
|露西亜人《ロシアじん》の半身像を据えた部屋の中に紅毛人の女が一人せっせとタイプ
ライタアを叩《たた》いている。そこへ紅毛人の婆さんが一人静かに戸をあけて女に近よ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
した如くナポレオンの方式を発見するに力を払っている。 ドイツの有名な軍事学者フ
ライタハ・ローリングホーフェンは「仏人の思想は戦争の現象を分析するクラウゼウィッ....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
の思想をそのまま右から左に受けついで蓄音器となる人や、他人の考えを筆にしてタイプ
ライターとなる人が増す。運動をしない人間は運動に口を出す資格はない。いな青年の気....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
画連盟というものが京都双ガ丘に生れ、その中の片岡千恵蔵プロダクションのシナリオ・
ライター兼助監督として私がはいることに話が決つていた。 帰るや否や、独立第一回....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
で、何の書断片であるかは知らないが満文蒙文或るは瓜哇文の散紙狼藉たる中を、タイプ
ライターの赤く焼けた残骸二ツ三ツが無残に転がってるを横に見つゝ新築家屋の事務所へ....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
う。その暗号の鍵とはどんな形のものであるか。暗号帖のようなものか、それともタイプ
ライターのように器械になったものか、或いは又別な形式のものであろうか。 このい....
「階段」より 著者:海野十三
た。先ず事務室へ入ると大きい机が一つと小さい机が一つと並んでいる外に和洋のタイプ
ライター台があった。そして四方の壁には硝子戸棚が立ち並んで、なんだか洋紙のような....
「海底大陸」より 著者:海野十三
、さし出した布テープを見れば、その中には、英語で次のようなかんたんな文句がタイプ
ライターでうってあった。 「|SOS。この附近を探セ。クイーン・メリー号」 ク....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
と苅谷氏は探偵に葉巻の箱を差出しながらいった。 「マッチをお持ちですか。いや、
ライター結構」 と探偵は紫煙が濛々と出るまで
ライターに吸付いていた。 「なにし....
「奇賊悲願」より 著者:海野十三
て、すたすた近づいて来る一つの人影。 それがいきなり跼んだかと思うと、かちッと
ライターの火が光った。やがて暗闇に、煙草の赤い一つ目が現われる。 「さて、仕事前....
「恐竜島」より 著者:海野十三
だろう。枯草の山ができても、それに火をつけることができない。ぼくは一本のマッチも
ライターも持っていないじゃないか。うわッはっはっはっ」 「ああ、そうか。これはお....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
四倍ですか、成程。――」 帆村はケースから一本の巻煙草を引張りだすと、カチリと
ライターで火をつけた。そしてそれっきり黙りこくって、ただ無闇に紫の煙を吹いた。そ....