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「ラジオ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ラジオの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
数と地方遊説の多いことは現代政治家中第一」とあえて広言した。私は全国をブチ歩き、ラジオにもよく出るので私のガラガラ声が大衆の周知のものとなった。ラジオや寄席の声....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
とでございます。しかしそれなら尚更私の申上げる事がよくお判りの筈で、神社の装置もラジオとやらの装置も、理窟は大体似たものかも知れぬ……。 まあ大へんつまらぬ事....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
が悪ければ、いかなる名霊媒だって施す術がない。それは恰度空中放電その他の場合に、ラジオに故障を生ずると同様であろう。これと同時に霊媒の方でも、常に最大の注意と節....
」より 著者:池谷信三郎
、きゅうに淋しそうに次のを待っていた。独身者が外套のハネを落す刷毛を買っていた。ラジオがこの人混みの中で、静かな小夜曲を奏していた。若い女中が奥さんの眼をかすめ....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
ってきて、かつて戈《ほこ》を交えた日露両国の商業的関係が、日本海を斜めに小樽対ウラジオの一線上に集注し来らむとする時、予がはからずもこの小樽の人となって日本一の....
雪柳」より 著者:泉鏡花
食べものの難題ですの。ええ、一番困りましたのは毎日見ます新聞の料理案内と、それにラジオのご馳走の放送ですのよ。鴨、鳥はいいとして、山鳥、雉子、豚でも牛でも、野菜....
映画の普及力とは」より 著者:伊丹万作
となつてしまつた。 かくて我々病人は朝は新聞に目を通し、昼は新刊書を読み、夜はラジオのスウィッチをひねり、興いたれば蓄音機のちりを払つて古今の名曲をたのしむこ....
思い」より 著者:伊丹万作
て伝え聞き、実に厳粛かつ沈痛なる思いに沈んでいたところが、たまたま耳に流れてくるラジオの歌曲の相も変らぬ低劣浮薄な享楽調に思わず耳をおおいたくなつた。 これら....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
現在、私はまだ病床にしばりつけられている身体であつて、候補者に対する判断も、ラジオをつうじて行う以外に道がない有様であるが、現在までに私の得た知識の範囲では....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
だろうと思う。 このことは、戦争中の末端行政の現われ方や、新聞報道の愚劣さや、ラジオのばかばかしさや、さては、町会、隣組、警防団、婦人会といつたような民間の組....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
つれて、景気はにわかに上昇した。私の仕事もようやく波に乗り、マツダランプの箱がウラジオからロシアへぐんぐん伸びていった。事業は猛烈な順風に、帆もさけんばかり。躍....
京のその頃」より 著者:上村松園
うしたしんみりした味なども、この頃の円山では味わえなくなってしまった。あの大声のラジオや蓄音機などというような唯騒々しいばかりのものなど素よりその頃はないので、....
棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
んでいる自分を夢みたりする。 私は毎朝冷水摩擦をかかさず行なっているが、これはラジオ体操以上に体に効くようである。もう四十年もつづいている。私はこの世を去るま....
古い記憶を辿って」より 著者:上村松園
やす」と、その時、春挙さんの隣に空席が出来たので、おとなりにかけました。ちょうどラジオで放送された直後の事でしたので、その話をしていられました。伝統的な手法を忘....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
シャモの絞殺されるようなコロラチゥラ・ソプラノでもそこらここらで聴かされ、加之にラジオで放送までされたら二葉亭はとても助かるまい。苦虫潰しても居堪まれないだろう....