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ラテン
「ラテン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ラテンの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十円札」より 著者:芥川竜之介
頗《すこぶ》る敬意を抱《いだ》いている。行年《ぎょうねん》六十の粟野さんは羅甸《
ラテン》語のシイザアを教えていた。今も勿論|英吉利《イギリス》語を始め、いろいろ....
「路上」より 著者:芥川竜之介
トで、英仏独伊の四箇国語《しかこくご》のほかにも、希臘語《ギリシャご》や羅甸語《
ラテンご》の心得があると云う、非凡な語学通で通っていた。そうしてこれまた Han....
「星座」より 著者:有島武郎
,et praevalebit.”
それが銘《めい》だった。園はその夜|拉典《
ラテン》語の字書をひいてはっきりと意味を知ることができた。いい言葉だと思った。
....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ース(〔Ma^s〕)というが、これは計量者、計量器(der Messer)の意で
ラテンの月(mensis)及び計量器(mensura)と関係している。我々の国語....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
文台は師範学校かどこかへ売ってしまった。 僕はこの植物園の中を、小さな白い板の
ラテン語の学名や和名などを読みながら、歩き暮した。そして絶えず今までの生活を顧み....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
る。幾世紀の統一を経た今日でも南方シナはその思想、信仰が北方の同胞と異なること、
ラテン民族がチュートン民族とこれを異にすると同様である。古代交通が今日よりもなお....
「食魔」より 著者:岡本かの子
争時分にアメリカへ流浪した西班牙王属出の吟遊詩人が用いたものだといっていた。柱に
ラテン文字で詩は彫付けてあるにはあった。彼はそこで起上って画を描き続けた。 癌....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
れて来た青年は、むす子より丈が三倍もありそうな、そして、髪も頬も眼もいろ艶の好い
ラテン系の美丈夫だった。かの女はこんな出来上った美丈夫が、むす子の友達だなんて信....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
巴里祭 岡本かの子 彼等自らうら淋しく追放人といっている巴里幾年もの滞在外国人がある。初めは
ラテン区が彼等の巣窟だったが、次にモンマルトルに移り、今ではモンパルナッスが中心....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
を読んだものは幾人も居ない。しかし『パンの略取』と『謀反人の言葉』は、少なくとも
ラテン種の労働者の間に愛読されている。 クロは常に科学的研究法に忠実である。そ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
のことをふたことみこと、お話しただけですよ。」 「けんそんは美徳で。」とその男は
ラテン語まじりにいいました。「もっともお説にたいして、わたくしは異説をさしはさむ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
なりました聖ユーラリ教会の牧師レバスールさまは、それが「愛は死よりも強し」という
ラテン語だとおっしゃいました。もっとも、この言葉は、「聖なる愛は死よりも強し」と....
「春」より 著者:岡本かの子
んた出ていらっしゃる? あんたどこの方、支那人? ユダヤ人? アングロサクソン?
ラテン? 昔は日本人だったでしょう。ハンチング冠ってる? 無帽? ひょっとかして....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
は判らない。だがまた斯うして居る時程この娘は美しく見える。イベットはもともと南欧
ラテン民族の抜ける様な白い額から頬へかけうっすり素焼の赭土色を帯びた下ぶくれの瓜....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
力の性質によりしといえども、ドイツ民族より前者の達人たるフリードリヒ大王を生じ、
ラテン民族より後者の名手たるナポレオンを生じたるは、必ずしも偶然とのみ称し難きか....