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「リュックサック〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

リュックサックの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春の上河内へ」より 著者:板倉勝宣
大正八年三月二十一日。信濃鉄道にゆられながら、重いリュックサックを背負ったまま腰をかけて、顎の下にアルペンストックをかって、反対側....
山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
山をやるかも分らないとのこと、坊城、松方、僕の三人はむやみとはりきってしまった。リュックサックに一ぱい用意の品物をつめて、十時半にウ氏の先頭、ヴンテン、孝ちゃん....
今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
、治めるのに困難を感ず、非常時ゆえ、仕方なけれど……。 前夜から、われわれは、リュックサックを肩に負い、必死で、縦井戸を登攀しつつあるのであるが、老人である私....
」より 著者:岡本綺堂
は見えながらも人柄は賤しからず、洋服を着て登山帽をかぶり、足にはゲートルを着け、リュックサックを背負い、木の枝を杖にして出づ。) 旅人 (重兵衛に声をかける。....
」より 著者:カフカフランツ
十代の男で、ひどいぼろを着ており、藁ぶとんの上でゆっくりと眠っていた。ちっぽけなリュックサックを枕にし、ふしのついたステッキを手のとどくあたりに置いている。もち....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
くれたが、私はやはり、参詣を済ませてから乗りたいため、馬を社後まで戻させ、手軽なリュックサックを提げて町を歩きだした。さすがに上吉田は、明藤開山、藤原|角行(天....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
のは旅行用具である。コッヘルやハンゴーのような世帯じみたものはさておいて、まず、リュックサック。これがいかに便利かということは、戦時の食糧難で買いだしに精根使い....
発掘した美女」より 著者:坂口安吾
なすッたね」 「石器やホラ穴を見学いたしにな」 「その袋、ワラジかね?」 彼はリュックサックを指して、奇妙なことを云った。梅玉堂が返答しかねていると、木ノ葉天....
本困坊・呉清源十番碁観戦記」より 著者:坂口安吾
さる。呉氏、慌てふためき、これをもらい下げる。時に対局二日前の夜也。 呉氏ら、リュックサックをかつぎ神様をまもって、警察の門からネグラをもとめて行方をくらまし....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
ある。 ところが、私は死ななかった。それどころか、怪我一つしなかった。十貫目のリュックサックのオカゲである。私は岩の上へ落ッこったが、実はリュックサックの上へ....
十二月八日」より 著者:太宰治
ら木島まで吹雪の中をスキイで突破した時のおそろしさを、ふいと思い出した。あの時のリュックサックの代りに、いまは背中に園子が眠っている。園子は何も知らずに眠ってい....
トカトントン」より 著者:太宰治
眺め見渡し、私には如何なる感慨も、何も一つも有りませんでした。 そうして私は、リュックサックにたくさんのものをつめ込んで、ぼんやり故郷に帰還しました。 あの....
人間失格」より 著者:太宰治
あり、かたがた何か新鮮な海産物でも仕入れて私の家の者たちに食わせてやろうと思い、リュックサックを背負って船橋市へ出かけて行ったのである。 船橋市は、泥海に臨ん....
」より 著者:太宰治
弱い声であった。 「やけどに、とてもよくきく薬を自分は持っているんだけどな。そのリュックサックの中にはいっているんです。塗ってあげましょうか。」 女は何も答え....
雪の夜の話」より 著者:太宰治
ればならず、とても気の毒なんです。或る日、私は義憤を感じて、 「兄さん、たまにはリュックサックをしょって、野菜でも買って来て下さいな。よその旦那さまは、たいてい....