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「レコード〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

レコードの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
ように警察のトラックにほうりこまれた。若き日の思い出はつきない。 五、検束回数のレコードホルダー 私は戦前、無産政党に籍をおくと同時に日本農民組合、日本労働総....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
であったと記憶する。博文館の活動は之から以後一層目鮮しかったので、事毎に出版界のレコードを破った。茲で小生は博文館の頌徳表を書くのでないから、一々繰返して讃美す....
奇賊悲願」より 著者:海野十三
窃盗で得たもの、坊主たちは本堂をからにして奥へ引込んでどぶろくを沸かし、ダンス・レコードをかけてわいわいやっていた。その隙間に、至極かんたんに頂いて来たもの。 ....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
いことは、室内にはポータブルの蓄音器が掛け放しになっていたが、そこに掛けてあったレコードというのがなんと赤星ジュリアの吹きこんだ「赤い苺の実」の歌だったという。....
恐竜島」より 著者:海野十三
配になった。 「鍛冶屋《かじや》のとんてんかんというあの音は好きらしい。蓄音器のレコードにあるじゃないか。“森の鍛冶屋”というのがね」 「それはエンジンの音では....
新学期行進曲」より 著者:海野十三
夫に対し、たいへん冷淡でいらっしゃいます。道夫が、あの通り受験準備のため、好きなレコードをきくことさえよしていますのに、あなたは道夫の入学試験のことを、ちっとも....
振動魔」より 著者:海野十三
郎と、白石博士夫人雪子とは、すくなくとも外見的には、大変平和そうに見えた。室内にレコードを掛けて、柿丘と雪子とが相抱いて踊りはじめると、赭顔の博士は、柿丘夫人呉....
地軸作戦」より 著者:海野十三
れば、電信柱も愕いて花を咲かせるだろう。とにかくこれが実現されれば、やすい取引のレコードを作るというものじゃ――しかし金博士は、交換条件のあれを何日頃から始めて....
」より 著者:海野十三
まして……」 「よオし。すぐ行く」といって再び細菌科長の方を振りかえり、「今日はレコード破りだぞ。こんどが六十四人目だ」 「……」 二人は反対の方角に、急ぎ足....
流線間諜」より 著者:海野十三
ンクスやピラミッドを作ったのが人間のやった土木工事で一番大きなものだったが、そのレコードはこのボゴビ町とラザレフ岬とを連ねる堰堤工事で破ってしまったわけだ。もっ....
深夜の客」より 著者:大倉燁子
、僕ね、明日また航海に出るんだ、冬ちゃんの鳥羽の恋塚を吹き込んでもらおうと思ってレコードを持ってきたよ。君の声が聞きたかったらこのレコードをききます。と云いまし....
香水紳士」より 著者:大阪圭吉
すがしい新緑に包まれた湘南の山野が、麗かな五月の陽光を浴びながら、まるで蓄音機のレコードのように、グルグルと際限もなく展開されて行く。そういう景色を眺めながら、....
花束の虫」より 著者:大阪圭吉
これ何んだか、勿論判るだろう? よく見て呉れ給え」 「……何んですか。――ああ。レコードの缺片じゃありませんか。これが、一体どうしたと言うんですか?」 「まあ待....
現代若き女性気質集」より 著者:岡本かの子
はない。 ○「どうしてこう心配事が出来ない性分だろう。もっとも心配事があると直ぐレコードをかけて直ぐ紛らかしちまう癖があるんだけれど。」 ○牡丹や桜のように直ぐ....
百喩経」より 著者:岡本かの子
朝式の銀器に手とカフスを映すことは前とちっとも変らない。どこかでフォルクダンスのレコードがこどもの靴先に挑みかける間拍子の弾み切ったのが聞える。男は両鬢の肉と耳....