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「レストラン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

レストランの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
カルメン」より 著者:芥川竜之介
× × それから二三日たったある晩、僕はあるレストランの隅にT君とテエブルを囲んでいた。 「君はイイナがあの晩以来、確か左の....
久米正雄」より 著者:芥川竜之介
に消すのも、満更厭な気ばかり起させる訳でもない。 私も嘗て、本郷なる何某と云うレストランに、久米とマンハッタン・カクテルに酔いて、その生活の放漫なるを非難した....
保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
わん ある冬の日の暮、保吉《やすきち》は薄汚《うすぎたな》いレストランの二階に脂臭《あぶらくさ》い焼パンを齧《かじ》っていた。彼のテエブルの....
路上」より 著者:芥川竜之介
ちょいと首を曲げて、媚《こ》びるような微笑を送りながら、 「何でも最近はどこかのレストランの給仕と大へん仲が好くなっているそうです。御同様|羨望《せんぼう》に堪....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
した。」と好い気持になって、扉を出ると、大理石の床続きの隣、パール(真珠)と云うレストランに青衿菫衣の好女子ひとりあり、緑扉に倚りて佇めり。 「番町さん。」 「....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
るべし。氏の案内により公園を一過し、議事堂、博物館、礼拝堂等を外部より一覧して、レストランに入り午餐を喫し、閑談数十分にて手を分かつ。聞くところによれば、南アフ....
恐竜島」より 著者:海野十三
すかい」 「散歩じゃない。朝になれば食物をさがしに出かけるだろう」 「なるほど、レストランへ行くんですね。明日の朝飯《あさめし》は何んだろう」 「白い牛乳に、焼....
深夜の市長」より 著者:海野十三
に駄目であるというのがお照の話だった。僕は銀座近くのビルディングの高い場所にあるレストランで、夕食後の飲物を幾度となく追加注文しながら日の暮れるのを待った。厚い....
青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
しようと誘ったが、気が進まないので、僕が奢ってやるから何か食べようじゃないか、とレストランへ入り、食事をし、ビールを飲んだ。心中面白くない二人の男はやたらに飲ん....
花束の虫」より 著者:大阪圭吉
く口笛などを吹きながらさっさとアスファルトの上を歩き続けて行った大月は、銀座裏のレストランでウイスキーを一杯ひっかけると、それからタクシーを拾ってユニオン・ダン....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
れは前の安ホテルででもやはりそうだったが。 パリについた晩、近所のうすぎたないレストランへ行って、三フラン五十の定食を食った。日本の一品料理見たいなあじのもの....
異国食餌抄」より 著者:岡本かの子
眼に、芳醇な香が鼻に、ほろ苦い味が舌に孰れも魅力を恣にする。 午後七時になるとレストラントの扉が一斉に開く。誰が決めたか知らない食道法律が、この時までフランス....
褐色の求道」より 著者:岡本かの子
しまって余韻のないものになってしまうのです。その春がもう来ます。やっと私はここのレストランに一ヶ月程の臨時雇いの仕事を見付けましたが、これももう一人の給仕人が病....
ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
の敗北の深傷や遊楽者達の激しい日夜の享楽から受ける炎症を癒しに行く静涼な土地だ。レストラン、サン・シメオンの野天のテーブルで小海老を小田島に剥がさせ乍ら、イベッ....
巴里祭」より 著者:岡本かの子
濃いキャフェが室内の朝の現実のにおいとなって強く新吉の鼻に泌みて来た。新吉は昨晩レストラン・マキシムで無暗にあおったシャンパンの酸味が爛れた胃壁から咽喉元へ伝い....