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「レッテル〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

レッテルの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古狢」より 著者:泉鏡花
とたしなめる目づかいが、つい横の酒類販売店の壜に、瞳が蝶のようにちらりと映って、レッテルの桜に白い頬がほんのりする。 「決して悪く云ったのじゃない。……これで地....
海底大陸」より 著者:海野十三
声で答えた。 「これじゃ、どうもしようがありませんよ。眼が見えなくては、薬びんのレッテルをよむこともできやしません」 しかたがないので電気主任を呼ぶと、かれは....
火星兵団」より 著者:海野十三
その間に、丸木は、薬の壜を並べた棚のところにとんで行って、壜の上にはってあるレッテルを一々見ては、ちがっていると見えて、かわるがわる両手につかんで、店員の方....
火葬国風景」より 著者:海野十三
だった。扉を押して入ってみると、土間は陰気にだだ広く、そして正面には赤や青や黄のレッテルの貼ってある洋酒の壜が駭くばかりの多種に亘って、重なり合った棚の上に並べ....
空襲警報」より 著者:海野十三
猟銃の薬莢ではなく、注射液を入れたような小さい茶色の硝子筒だった。それには小さいレッテルが貼ってあり、赤インキで何か外国語がしたためてあった。 「ほう、コレラ菌....
ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
には、十四五段もありそうな棚が重っていて、それに大小とりどりの薬壜が、いろいろのレッテルをつけてギッシリ並んでいた。 劇薬は一隅に設けられた戸棚の中に厳重に保....
地獄街道」より 著者:海野十三
売りつけるのだ。法網をくぐるために、酒瓶の如きも普通のウイスキーの壜に入れ、ただレッテルの上に、玄人でなければ判らない目印を入れてある。こうした妖酒のあることは....
地獄の使者」より 著者:海野十三
破っているようなものが目についた。それは開いた缶詰だった。半ポンド缶であったが、レッテルも貼ってない裸の缶であった。何が中に入っていたのか、中は綺麗になっていた....
深夜の市長」より 著者:海野十三
なった。 僕は素早く、客の中に目指す相手の女を猟った。 居た居た。さまざまのレッテルの洋酒壜が、夥しく並んだ壜棚と背の高い花道のような卓子との間に挟まって、....
西湖の屍人」より 著者:海野十三
「なんだか、薬壜のようだネ」万事を了解したらしい様子の帆村が、低声で云った。 「レッテルが貼ってある。ボラギノール」と私は辛うじて、薬の名を読んだ。 「ボラギノ....
地球盗難」より 著者:海野十三
があった。懸金を外して、それを開けてみると、小さい薬壜があって、頭痛鎮静剤というレッテルが貼ってあり、その硝子壜の中には薄青色の液体が入っていた。 神薬か魔薬....
毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
ら出た錆という諺を知らぬか。燻精を変質させて送りかえしたのは、お前がわしに、表のレッテルとはちがう変質インチキ酒を贈ってよこしたからだ。つまり変質に対する変質の....
独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
っていた。そして卓上には、贅沢な料理が、大きな鉢に、山の如く盛り合わされ、そしてレッテルを見ただけで酔っぱらいそうな古いウィスキーやコニャックが、林のように並ん....
」より 著者:海野十三
いるのだ。 そこで私は、戸棚の中から、二本の小さい壜をとりだした。一方には赤いレッテルが貼ってあり、もう一つには青いレッテルが貼ってあった。この壜の中には、極....
カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
あげた。よく見ると鉄屑の油で穢れてはいるが、まだ新しい中味の豊富な広告マッチだ。レッテルの図案の中に「小料理・関東煮」としてある。喬介は微笑しながら再び語を続け....