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ローマ法
「ローマ法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ローマ法の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
《キリストきょう》ではこれを再生といい仏教ではこれを見性《けんしょう》という。昔
ローマ法皇ベネディクト十一世がジョットーに画家として腕を示すべき作を見せよといっ....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
り具象的な道徳だ。実はこうした道徳にして初めて、法律の根柢にもなることが出来る。
ローマ法は慣習(mores)と切っても切れない関係に立っているという(P・ヴィノ....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
がんばった。瘠我慢で戸田と二人でとうとう呑みほした。恐ろしいがんばり方だ。戸田は
ローマ法皇のような平和論者だからおつきあいをしていたが、坊城は唯一の味方を得たつ....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
! まるで違いますよ、全然そんなものじゃありません……、彼らはただ頭に皇帝を――
ローマ法王をいただいた、未来の世界的王国の建設に向かって邁進《まいしん》するロー....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
うな人にしてあげます。あなたは私の恋びとです。クラリモンドの気に入った恋びと――
ローマ法王さえ撥ねつけたほどの私の恋びと――それなら男の誇りになるはずです。ああ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
大きな神学校の聖書解釈の教師をしていたが、最近になって、その近代的な精神のために
ローマ法王から懲戒された。その懲戒を彼は甘受した。心の底では承服しなかったのであ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
一群の優秀者らのみである。自由な今|暗澹《あんたん》たる時を閲《けみ》している。
ローマ法王らは理性の光を禁じている。パリーの法王らは天の光を消している。(議会の....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
を書き、説教を認可し、司祭らと村長らとの間を疎通させ、国家へ施政上の通信をなし、
ローマ法王へ宗教上の通信をしたたむるなど、なすべき無数の仕事がある。
それら無....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
呑噬《どんぜい》の口を、市と世界とに差し出したのである。全く市と世界とに(訳者注
ローマ法王の祝祷中にある言葉)である。永遠の都市と、しかも底知れぬ下水道。
他....
「イオーヌィチ」より 著者:神西清
んだよ、この方としたものが御自分の病院にばかり引っこもっておられるなんて、そんな
ローマ法があるものじゃない、すべからくその余暇を社交にお割きになるべきだってね。....
「嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
『古代法』の中において、またドイツ社会学派の鼻祖 Jhering は不朽の大著『
ローマ法の精神』の中において、この事実を指摘しています。そうして幾多の実例を古代....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
まもっているのはこのオラガ村だぞ、と云って、威張り返って、今日に至っても、てんで
ローマ法王のカトリックを相手にしない部落がタクサンある。それは全部長崎県に限られ....
「法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
ことを、意識的に気づくようにはほとんどならなかったのは勿論、現行法の講義と同時に
ローマ法、法制史、法理学、外国法等の講義を与えられても、それと現行法の講義との間....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
心の臍を固めた。キリスト教は遥の以前から、東ローマ皇帝を戴くギリシャ正教(東)と
ローマ法王を戴くローマ正教(西)とに別れ、事毎に争っていたからである。 こうし....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
理なればなり。 これを史上に考うるに、近古新教の乱ひとたび起こり、ルターの徒、
ローマ法王の権勢に抗して宗教の独立を唱えてより以来、その自由の思想は政治上に及ぼ....