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ワイヤ
「ワイヤ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ワイヤの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
ドレゴ君、ここを見給え、この籠みたいなもの――上からぶら下っていると見えて鋼条《
ワイヤー》が光っているが、これは海中へ投げこまれた別のテレビジョン送影機だぜ。あ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
心を覚える。 そのオルガ姫は、配電盤のところに立って、しきりに録音された鋼鉄の
ワイヤを調べていたが、私の方に向き直り、 「警報信号が、しきりに入っているのです....
「超人間X号」より 著者:海野十三
ーんと鋲《びょう》をうつような音もする。つづいて、ぎりぎりぎり、ぎりぎりぎりと、
ワイヤ綱《づな》が歯ぎしりをかむような音もする。 そうこうするうちに、煙がかな....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
見せたのは、彼女の命令的な語調ではなかった。遠見でホルバインの、「マーガレット・
ワイヤットの像」に似ていると思われたクリヴォフ夫人の顔が、近づいてみると、まるで....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
えており、空気がひんやりしていた。 横手の外人別荘から、小さい金髪の男の子が、
ワイヤー・ヘヤードを連れて、どこどこまでもかけて行った。 後は全く静かであった....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
かった。ウインチにはそして何かブラ下っていた。それが揺れている。吊り下がっている
ワイヤーが、その垂直線の囲りを、ゆるく円を描いて揺れていた。「何んだべ?」――そ....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
職工の片頬だけが、瞬間メラ/\と赤く燃えた。 天井を縦断している二条のレールを
ワイヤー・プレーをギリ/\と吊したグレーンが、皆の働いている頭のすぐ上を物凄い音....
「モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
いては、例を挙げるのがいちばんよくわかるだろう。
ある夜のこと、我々はパレ・ロ
ワイヤール付近の、長い、きたない街をぶらぶら歩いていた。二人ともなにか考えこんで....
「回顧と展望」より 著者:高木貞治
うなこともあった. シュワルツもいろいろ講義するのであるが,殆ど講義の度毎に,
ワイヤストラス先生が,こう言った,ああ言った,Herr Professor We....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
意味する。日本のブルジョア社会では本当の意味に於ける民衆(プープル)も市民(シト
ワイヤン)もない。民衆の総意というものもだから元来存在しないのである。日本に於て....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
に深い感慨に沈められるといってもよい。何故《なにゆえ》なれば、仏蘭西の市民《シト
ワイヤン》は政変のために軽々しくヴェルサイユの如きルウブルの如き大なる国民的美術....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
胸にやり、左の肩から右の肩へ動かして十字架のしるしをする。岩永君が鐘の玉につけた
ワイヤを引いて打ち鳴らした。 「カーン、カーン、カーン……」 うやうやしい祈り....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
へ収まるやいなや、セキメーツは「レッコ」と怒鳴る。ボースンはバネをとる。沈錘と、
ワイヤとは投げられた石のように飛んで行く。 この作業を水夫らは繰り返さねばなら....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
《スタアド》に乗り込み来る。まっ先に登場したのは、「|王室の象《エレファント・ロ
ワイヤル》」と名づけし、ミラノの自動車王グラチアニ夫妻の花馬車。四頭の白馬にひか....
「墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
われ自身、それに気がついて居なかったということです。われわれ、つまり、王党派《ロ
ワイヤリスト》は、いつの間にか、個人主義に染色され、ついで、意志細胞内に分裂が起....