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ワン
「ワン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ワンの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「歯車」より 著者:芥川竜之介
向うには外国人が四五人テエブルを囲んで話していた。しかも彼等の中の一人、――赤い
ワン・ピイスを着た女は小声に彼等と話しながら、時々僕を見ているらしかった。 「M....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
の行き過ぎを是正せんとするものは、国会軽視の傾向であり、行政府独善の観念であり、
ワン・マンの名によって代表せられたる不合理と独裁の傾向であり、官僚政治の積弊であ....
「或る女」より 著者:有島武郎
を誘い出して、部屋のかどになった所に折れ曲がって据《す》えてあるモロッコ皮のディ
ワンに膝《ひざ》と膝を触れ合わさんばかり寄り添って腰をかけて、トランプをいじって....
「真夏の夢」より 著者:有島武郎
したし、孫たちがよちよち歩きで庭に出て来るのを見るにつけ、そのおい先を考えると、
ワン、ツー、スリー、拡大のガラスからのぞきさえすれば、見るまに背の高い、育ち上が....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
によって四海同胞たる人類を犠牲にするようなことをしようとはしないであろう。 ス
ワンテ・アウグスト・アーレニウス(Svante August Arrhenius....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
莞爾して、め組にその笊を持たせながら、指の尖で、涼しい鯛の目をちょいと当る。 「
ワンワンに言うようだわ、何だねえ、失礼な。」 とお源は柄杓で、がたりと手桶の底....
「明日」より 著者:井上紅梅
豆を食べている。黒目勝ちの小さな眼を瞠ってしばらく想い廻らしていたが、「媽、父は
ワンタンを売ったから、わたしも大きくなったら
ワンタンを売るよ。売ったら売っただけ....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
になってるのや、意気地の無いダラシの無い扮装をして足だけ泥にしているのや、テンヤ
ワンヤの姿をした働き手が裏口から焼け跡へと出たり入ったりしていた。小僮が各自に焼....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
あったのだから会心の個処は何遍読んだか解らない。(私には限らない、当時の貸本屋フ
ワンは誰でもだったが)信乃が滸我へ発足する前晩|浜路が忍んで来る一節や、荒芽山の....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
シゼンチホウミンノシンノバンサンカイインニカンセズナオミンカンニソノサンカンヲコ
ワントカンゼシナランイマケエイツノソサマジニクギジアマトンツマイセリンコゴラミウ....
「海底都市」より 著者:海野十三
顔の丸い、ほっぺたの紅い、かわいい子供だった。全身を、身体にぴったりと合う黄色い
ワンピースのシャツとズボン下で包んでいた。かわいそうに、この子は貧乏で、服が買え....
「雷」より 著者:海野十三
両の懸賞!」と稲田仙太郎も共に驚いた。なんという思い切ったことをする北鳴だろう。
ワンワン金が唸っている彼の懐中が覗いてみたいくらいだった。 「じゃ、やりましょう....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
音、酔いのまわった紳士の胴間声、それにジャズの喧噪な楽の音が交りただもう頭の中が
ワンワンいうのであった。 この喧噪の中に、室の一隅の卓子を占領していたのは大江....
「恐竜島」より 著者:海野十三
靴下に入れると、玉太郎はポチの首にゆわえつけた。 「ポチ、いってくれ」 ポチは
ワンと吠《ほ》えた。玉太郎の気持がわかったらしい。 「ゆけ」 玉太郎は命令した....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
攫いあげた。ラジオの高声器は臨時ニュースまた臨時ニュースで、早朝から真夜中まで、
ワンワンと喚き散らしていた。 そして遂に、其の日は来た。 昭和十×年五月一日....