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一つ目小僧
「一つ目小僧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一つ目小僧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
ペトローヴィッチが少々きこしめしている時か、または彼の女房の言い草ではないが、【
一つ目小僧がどぶろくに酔い潰れた】時に、何か誂えものをするのが好きだったからであ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
云った。 「奴らもいろいろに工夫するんですね」と、松吉も笑った。「それにしても、
一つ目小僧とは考えたね。悪くふざけた奴らだ」 「まったくふざけた奴らだ、あんまり....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
「おのれは、正月の餠がのどにつまって、三カ日に葬礼を出しよるわい」 「おのれは、
一つ目小僧に逢うて、腰を抜かし、手に草鞋をはいて歩くがええわい」 「おのれこそ、....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
、それともろくろッ首ですか」 「うわはは、二人とも気の強いことをいうわい。いや、
一つ目小僧やろくろッ首なのではない。また幽霊でもない。それはたしかに生きている人....
「火星探険」より 著者:海野十三
火星の表面は、すこしばかり西へ位相を変えた。火星の極冠は、いつも眩《まぶ》しく、
一つ目小僧の目のように輝いている。その他のところは、或いは白く、或いは黒く見えて....
「泣虫小僧」より 著者:林芙美子
俺は発明家になってやるんだから、そう力んでいても、看板の上の五燭の電灯がまるで、
一つ目小僧のようで、啓吉の胸の中は鳴るような動悸がしている。 「おい! 小僧ッ、....
「おいてけ堀」より 著者:田中貢太郎
ぐあいでそんな音がするだろう位に思って、平気で帰ろうとすると、三つ目小僧が出たり
一つ目小僧が出たり、時とすると轆轤首、時とすると一本足の唐傘のお化が出て路を塞ぐ....
「舌切りすずめ」より 著者:楠山正雄
するとどうでしょう、中を目のくらむような金銀さんごと思いの外、三つ目小僧だの、
一つ目小僧だの、がま入道だの、いろいろなお化けがにょろにょろ、にょろにょろ飛び出....
「郊外」より 著者:国木田独歩
まるには及ばない、気になるならなるで、ちょっと見て烏か狐か盗賊か鬼か蛇かもしくは
一つ目小僧か大入道かそれを確かめて、安心して画いたがよサそうなものだ、よろしいそ....
「ピタゴラスと豆」より 著者:寺田寅彦
ったのではないかという疑いをおこさせるには十分である。 この頃、柳田国男氏の「
一つ目小僧その他」を見ると一つ目の神様に聯関して日本の諸地方で色々な植物を「忌む....
「窓にさす影」より 著者:豊島与志雄
んか、忘れてしまいなさい。そのお話、だいたい、理屈っぽいよ。のっぺらぽうよりか、
一つ目小僧とか、三つ目小僧とかの方が、愛嬌があっていい。
一つ目小僧や三つ目小僧の....
「虎」より 著者:岡本綺堂
の前に蛇使いを見せたらば、今度は※娘をみせる。この前に一本足をみせたらば、今度は
一つ目小僧を見せるというように、それからそれへと変った物を出さなければならない。....
「ばけものばなし」より 著者:岸田劉生
なるほど狸の化ける三目入道や、見越し入道の類には可笑味も可愛気もあるが、しかし
一つ目小僧の如きものが戸外から帰って来た自分の部屋などにだまって坐っていたらかな....
「支那の狸汁」より 著者:佐藤垢石
ったのであるから、神通力の奥義に達し、変化の術はなんでも心得ている。 大入道や
一つ目小僧などに化けて、村の百姓を脅かすのは、狸界における末輩の芸当だ。そんなの....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
りの大入道となり、人間の胆を潰すのを見て喜ぶ。しかし、狸の化け方は一体に小柄で、
一つ目小僧のような少年となり、時に人間に正体を見破られて逃げ出すという茶目気分が....