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一中
「一中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一中の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文学好きの家庭から」より 著者:芥川竜之介
私の家は代々お奥坊主《おくぼうず》だったのですが、父も母もはなはだ特徴のない平凡な人間です。父には
一中節《いっちゅうぶし》、囲碁、盆栽、俳句などの道楽がありますが、いずれもものに....
「老年」より 著者:芥川竜之介
橋場《はしば》の玉川軒《ぎょくせんけん》と云《い》う茶式料理屋で、
一中節《いっちゅうぶし》の順講があった。
朝からどんより曇っていたが、午《ひる....
「渦巻ける烏の群」より 著者:黒島伝治
て来た。ある時は、老人や婆さんがやって来た。ある時は娘がやって来た。 吉永は、
一中隊から来ていた。松木と武石とは二中隊の兵卒だった。 三人は、パン屑《くず》....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
するという仕組みです。今から考えれば外国風の軍隊組織で、四十人が一小隊、三小隊が
一中隊、五中隊が一大隊ということになっていたように聞いています。そんなわけですか....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
いたためかもしれない。 一九 宇治紫山 僕の一家は宇治紫山という人に
一中節を習っていた。この人は酒だの遊芸だのにお蔵前の札差しの身上をすっかり費やし....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
っているが、菊水は空し。惜しいことだ、あのコレクションは。さらに東へ行って元神戸
一中に至るあたりが焼け、グラウンドで延焼を喰いとめている様子。 さらに東へ行っ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
る。今日の人はもちろん知るまいが、麹町の桜田門外、地方裁判所の横手、のちに府立第
一中学の正門前になった所に、五、六株の大きい柳が繁っていた。 堀端の柳は半蔵門....
「四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
むのであったが、弾丸は段々烈しくなって、森の前方に何やら赤いものが隠現見える。第
一中隊のシードロフという未だ生若い兵が此方の戦線へ紛込でいるから※と忙しい中で閃....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
陽の街々に行なわれたる白昼の強姦のことを思った。魯鈍なる群衆の雑踏を見ては、私に
一中隊の兵士があれば彼らを蹂躪することができるなどと思った。私の目の前をナポレオ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
ニ基キ陣地ヲ占領シ主トシテ高田市附近ノ防空ニ任ゼントス。各中隊は速カニ出発シ、第
一中隊ハ鴨島ニ、第二中隊ハ柳島ニ、第三中隊ハ板倉橋附近ニ、陣地ヲ占領スベシ。終」....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
あえてお通を抑留して、見る目を避くるを許さざりき。 武歩たちまち丘下に起りて、
一中隊の兵員あり。樺色の囚徒の服着たる一個の縄附を挟みて眼界近くなりけるにぞ、お....
「鹿狩り」より 著者:国木田独歩
は三十から上の人ばかりで十人ばかりみんな僕の故郷では上流の人たちであった。 第
一中根の叔父が銀行の頭取、そのほかに判事さんもいた、郡長さんもいた、狭い土地であ....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
ルジズ ロンドンの、本市の西、ウェストミンスターの北東の一地区。貧困と悪行との
一中心地として名高かった。 ニューゲート ロンドンの古くから有名な監獄。旧ロン....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
浩さんの直話――してしまい、彼はその時妹だという「ちょっとした女」――これは村の
一中年者の酒の上での表現――といっしょに、その一室きりない草葺家に暮していたので....
「御堀端三題」より 著者:岡本綺堂
ある。今日の人はもちろん知るまいが、麹町の桜田門外、地方裁判所の横手、後に府立第
一中学の正門前になった所に、五、六株の大きい柳が繁っていた。 堀ばたの柳は半蔵....