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「一人者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一人者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
事していたエジプト数学者でさえも匹敵するものがなかった。彼は古代の思索者中での第一人者であったらしいが、しかし数多い彼の著述のうちで今日に伝わっているものはただ....
七宝の柱」より 著者:泉鏡花
、二代|基衡のこの一切経、一代|清衡の金銀泥一行まぜ書の一切経、並に判官贔屓の第一人者、三代|秀衡老雄の奉納した、黄紙宋板の一切経が、みな黒燿の珠玉の如く漆の架....
寺町」より 著者:岩本素白
の時分でも、ちと破格過ぎることであった。その折の写真を見ると、流石に当年文壇の第一人者だけあって、銘旗を立てた葬列は長々と続いて居るが、柩はその上に高くかつがれ....
三人の師」より 著者:上村松園
生旅行について行ったものである。 先生も厳格なお方であった。楳嶺門下四天王の第一人者であっただけに、楳嶺先生の厳格さを身に沁みこませていられた故ででもあろうか....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
大演説であった。沼南の直截痛烈な長広舌はこの種の弾劾演説に掛けては近代政治界の第一人者であった。不義を憎む事|蛇蝎よりも甚だしく、悪政暴吏に対しては挺身|搏闘し....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
の批判がともすれば文章の好悪に囚われていた。例えば現時の文学に対しても、露伴を第一人者であると推しながらも、座右に置いたのは紅葉全集であった。近松でも西鶴でも内....
共軛回転弾」より 著者:海野十三
庫破りにかけてはチーア卿は非凡なる技倆を持っている。彼はこの方では英国に於ける第一人者といって差支えないほどの研究者である。その大金庫は、僅々十一分のうちに見事....
土曜夫人」より 著者:織田作之助
とも僕が新聞記者なら、隠す必要はあるかも知れない。君のお父さんはとにかく政界の第一人者ですからね。その中瀬古鉱三の令嬢が十番館のダン……」 「誰にもおっしゃらな....
ここが楢山」より 著者:小津安二郎
れぞれ嫁をもらい、嫁にゆき、残った母と僕との生活が始まってもう二十年以上になる。一人者の僕の処が居心地がいいのか、まだまだ僕から目が放せないのか、それは分らない....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
に旅をした。その間に心敬・一条兼良・太田道灌ら相ついで世を去り、宗祇は連歌界の第一人者となって、長享二年(六十八歳)花の本の宗匠を允許され、北野神社連歌会所の奉....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
え苦しむ。その執念を晴らそうとして、変遷推移する世代から、犠牲の座に据えられた第一人者を選んで、いつでも憑りつき乗りうつる。迢空さんはそういっているのである。 ....
戯作者」より 著者:国枝史郎
他に目星しい競争者もなく、文字通り彼の一人舞台であり、かつは名文家で精力絶倫、第一人者と成ったのは理の当然と云うべきであろう。 しかし間もなく競争者は意外の方....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
覚えた。富士登山家として、富士に関する図画典籍の大蒐集家として、君は疑いもなく第一人者であった。私の米国|寄寓中、故国に大震災があった。その時君は、貴重なる蒐集....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
は強豪ぞろいで、短距離の高木、ジャンプの織田、南部、いずれも中学生にして日本の第一人者であった。こういう天才と私とでは、力量の差がハッキリしすぎて、面白くなかっ....
“歌笑”文化」より 著者:坂口安吾
。芸の格もちがう。夢声はトーキー以来漫談から芝居、映画に転じ、現在ではラジオの第一人者でもあり、文章においても、出色の存在だ。あらゆる点で日本の芸人の第一流の存....