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一元論
「一元論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一元論の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
彼を罵倒《ばとう》した。するとこの一言《いちごん》が本《もと》になって、彼は芸術
一元論を主張し出した。彼の主意をかいつまんで云うと、すべての芸術は同じ源《みなも....
「惜別」より 著者:太宰治
りました。どうも、東京の人の愛国心は無邪気すぎます。」 「お国の学生たちに、忠の
一元論はどうでしたか、何か反響がありましたか。」 周さんは急に歯痛が起ったみた....
「文芸時評」より 著者:宮本百合子
て行くようになるかもしれない」といっている。物質のもとは不滅であるという唯物論的
一元論を、川端康成は、この作品中で七生輪廻や転生の可能へねじまげてしまっている。....
「平塚・山川・山田三女史に答う」より 著者:与謝野晶子
玄博士のいくつかの論文にも適切な解説があります。 私は今更唯物主義に由って経済
一元論などを唱えるのでなく、以上のような相対的の意味で経済的独立を主張しているの....
「科学論」より 著者:戸坂潤
諸科学、特に自然科学と社会科学とに共通な一般的方法があるとする立場を、方法論上の
一元論と呼び、A・リールやJ・S・ミル、E・デュルケム、K・マルクスなどを之に数....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
意識と意識の法則性を最後の事実として、それから出発する」、「マルクス主義は精神的
一元論から出発する」、「マルクス主義は唯物論とは何の関係もない」云々(M. Ad....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
『史的唯物論』(共生閣訳)。
永田広志『唯物史観講話』。
プレハーノフ『史的
一元論』(川内唯彦訳)。
ブハーリン『唯物史観』(広島定吉訳)。
メーリング....
「辞典」より 著者:戸坂潤
チェルヌイシェフスキー研究』も同年に出版、哲学的著作として最も重きをなしている『
一元論的歴史観の展開の問題に対して』(川内唯彦訳、史的
一元論)は一八九五年ツァー....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ったのだ。――だが掛声によって矛盾を揉み消すやり方は、単純に挙国主義の一致主義=
一元論だけには限らない。民政党は国防、産業、財政の一致、三全主義を掛声にしている....
「女子の独立自営」より 著者:与謝野晶子
があるのですから、むしろ特例が多く、良い意味の変り物が多く出るのが結構なのです。
一元論でなく多元論なんです。もし嘉悦孝子先生や幸田延子女史が結婚せられ、下田歌子....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
、水の流れに、書いても書いても書きつくされないような小説を心で書き流していた。「
一元論」を読み、「即興詩人」を読み、馴れない積雪に両眼を病んで、獣医も外科医も、....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
議論というものは、つねに誇張された一般論になり易いもので、おまけに何らかの意味で
一元論的傾向に陥り易い。複雑を複雑のまま語ることは、議論ではむずかしいのだ。 ....
「ブリユンチエールの言葉について」より 著者:平林初之輔
たものであるというのであります。 私は、文芸の価値は表現にあるというような表現
一元論には賛成しませんが、しかし「大道」と「道ばた」とに材料の出所を二分してそれ....
「簪を挿した蛇」より 著者:中谷宇吉郎
、高等学校へはいってからである。ヘッケルの『宇宙の謎《なぞ》』の翻訳が出て、その
一元論が我が国の読書界に紹介されたのが、丁度私たちが高等学校へ入学した頃であった....