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「一升買い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一升買いの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
で置き、その奉公人の給金も三分がものは翌年は一両に増してやれるほどになった。飯米一升買いの時代のあとには、一俵買いの時代も来、後には馬で中津川から呼ぶ時代も来た....
縮図」より 著者:徳田秋声
年中たかられてばかりいるのよ。この土地建て初まりからの姐さんだけれど、今にお米の一升買いしてるという話だわ。あの弁士がまた為様のない男で、お金がないというと、暴....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
持ちなんです。」 まあ何てチグハグな世の中であろうと思う――。 夜。 米を一升買いに出る。ついでに風呂敷をさげたまま逢初《あいぞめ》橋の夜店を歩いてみた。....
骸骨の黒穂」より 著者:夢野久作
眼でわかります。第一これ位の縹緻の娘は直方には居りませんようで……ヘヘ。それから一升買いに十円札を突ん出す柄じゃ御座んせんで……どう考えましても……ヘエ。それで....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いるから、拙者も実は青くなっているところなんだよ。なんでも近ごろは京阪での白米の一升買いが一貫二十四文ということだから、貧乏人は大抵こたえらあな。それに準じてお....
別れたる妻に送る手紙」より 著者:近松秋江
っている。……じゃ二人で余程苦労もしたんだろう。」 「そりゃ苦労も随分した。米の一升買いもするし……私、終には月給取って働きに出たよ。」 「へえ、そりゃえらい。....
放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
いゝ気持ちなんです。」 まあ何てチグハグな世の中であろう――。 夜。 米を一升買いに出る。 序手に風呂敷をさげたまゝ逢初橋の夜店を歩く。 剪花屋、ロシ....