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一向専念
「一向専念〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一向専念の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
は、みだりに生き物を害しないということです。「正念に空を観ずれば」の「正念」とは
一向専念です。「空を観ずる」とは、ものごとに執着しないことです。「無益の苦を免る....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
発端 如是我聞 上
一向専念の修業|幾年 三尊四天王十二童子十六|羅漢さては五百羅漢、までを胸中に....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ありましょう。しかし技術家としてはそういう問題は別のことで、製作に掛かってはただ
一向専念で、出来るだけ腕一杯、やれるだけ突き詰めて行くことで、随分私もこの時は苦....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
、今いうように見物をするでもなく、仕事場を自分の居所にして、彫り物と首っぴきで、
一向専念に勉強されたのであった。 その時分のことで、米原氏は元大工さんであった....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
きにうれているげな》 さりながら念仏往生義にも、説くごとく、心に戒行を持って
一向専念せば、いずれの弘願ぞ円満せざらん。ここに一念発起したコン吉が、詩神《アポ....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
籠っていわゆる野心を満足さするのもこれ、病苦を慰むものもこれ、純一|無雑の心持で
一向専念に古俳句の研究、新俳句の主張にこれ日も足らなかった居士の眼から、その周囲....
「法然行伝」より 著者:中里介山
はない」 といって進んで配所へ赴くことになり、その際にも丁度一人の弟子に対して
一向専念の教えを述べはじめた。それを聞いてお弟子の西阿弥が驚いて上人の袖を控え、....