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一問一答
「一問一答〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一問一答の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春の盗賊」より 著者:太宰治
れて、はじめて私はどろぼうに見舞われた。しかも、ばかなこと、私はそのどろぼうと、
一問一答をさえ試みてしまったのである。大袈裟《おおげさ》に言えば、私たち二人さし....
「女の決闘」より 著者:太宰治
な罪名があります。 以上は、かの芸術家と、いやらしく老獪《ろうかい》な検事との
一問一答の内容でありますが、ただ、これだけでは私も諸君も不満であります。「いいえ....
「少女地獄」より 著者:夢野久作
破局のタネは彼女自身が撒《ま》いたもので、すでに彼女が私の処に転がり込んだ最初の
一問一答の中に、その種子《たね》が蒔《ま》かれていたのであった。 彼女の郷里は....
「微笑」より 著者:横光利一
ことだった。昨夜もラジオを聞いていると、街の探訪放送で、脳病院から精神病患者との
一問一答が聞えて来た。そして、終りに精神科の医者の記者に云うには、 「まア、こん....
「惜別」より 著者:太宰治
の耳にはいって自分の真意を曲解されてしまう事も少くないだろうし、どうも私は、この
一問一答は、にがてなのだ。それで私は、こんどの記者の来訪には、非常に困惑し、自分....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
んとの上にかかっている。すなわち草津の宿の晒《さら》し者《もの》のことに就いて、
一問一答を試みているのであります。 「ちょっと想像がつきません、洗ってみれば直ち....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
。
これは、一人傑。
ととっさに見きわめて、畳のうえに呼び入れて差し向かい、
一問一答のあいだに掬《きく》すべき興趣《きょうしゅ》滋味《じみ》こんこんとして泉....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、ひるすこし前からはじまって、二十枚ばかりの原稿になる口述しました。『婦人画報』
一問一答。若い女のひとの生活について。二十枚ぐらいそのまま文章になるように話すの....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
をする刑事の心理のように、意地のわるい計略が、かくされているように思われ、これは
一問一答と云えども、油断をしてはならないと思った。 新子の現在を知ってか知らず....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
しも苦にはならない。 ある人が来て中村屋の経営苦心談を聴かせてくれというので、
一問一答をした。 「中村屋が今日になるまでは数十年という永い歳月をすごしたが、こ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
彼なりにこうせざるを得なかった理由があったに相違ない。 閑院氏の手記やその後の
一問一答を見れば分るけれども、彼の真意はなんとかして妹を元のサヤへ戻したいのであ....
「犯人」より 著者:坂口安吾
晩のことである。毛里という県都の新聞の特派記者が訪ねてきた。そしてその晩行われた
一問一答は、やがて新聞に次のように報ぜられた。 「殺人の行われた日の夕刻あの部落....
「魔都」より 著者:久生十蘭
ンスを見逃していいものであろう。よし、ひとつこの俺が王様の声色を使って、こいつと
一問一答してやろう、下手に行って殺られるなら殺られるまでのことだ。向うだって俺の....
「土から手が」より 著者:牧逸馬
勧誘員が加入をすすめているように、平気どころか、大得意の態度だ。 マテスン氏と
一問一答をやっている。 「聖マテオの家は何うしたのです。何しにあんなところへ家を....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
らびにその一党の謀叛行為に関する声明書……付、被告らの陳述と陳述以外の証言。その
一問一答の裁判記録よりの、抜萃」と題する冊子ができあがったのである。蜂起は、長い....