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「一報〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一報の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蘭学事始」より 著者:菊池寛
「おお前野氏がいる! 前野氏のことを、とんと失念いたしていた。前野氏へは、是非一報いたさいで叶わぬことじゃ」 玄適が、すぐそれに応じた。が、他の者はあまり気....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
最初に発見し、そしてその現場に一番乗りをした上に、全世界の報道網に対し輝かしき第一報を打つことに成功したデンマーク新報のアイスランド支局員ハリ・ドレゴの命名によ....
壊れたバリコン」より 著者:海野十三
此ノ通信発覚ノ暁ハ直チニ殺サルベシ。予ノ一身上ノコトハ其筋ノ好意ニヨリテ、自宅ヘ一報ヲ乞ウ。予ハ決死ノ覚悟ヲ以テ通信ヲ行ワム。 当方通信用電源小サクシテ長時間ノ....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
充分の理由をもって、事件は抛棄せられたのであった。東京の諸新聞は、赤耀館事件の第一報道に大きな活字を費したことを後悔しているようだったし、中でも某紙の如きは、近....
山崎合戦」より 著者:菊池寛
と云う議論である。 秀吉は、中国に在って、信長の死を聞いて相当あわてた。その第一報は、黒田如水の所へ京都の長谷川|宗仁と云うものから飛脚が来たのである。秀吉は....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
旧悪 支倉喜平の一件は署内でも評判になった。勢い大島司法主任は署長に逐一報告しなければならなかった。 「怪しからん奴だ」 話のすむのをもじ/\して待....
闘争」より 著者:小酒井不木
ったのである。 あくる日、僕は、毛利先生の部屋をたずねて、解剖の結果その他を逐一報告した。さすがにその時は、熱心に聞いて下さったが、僕の報告を終るなり、先生は....
火星探険」より 著者:海野十三
木はこのとき漸《ようや》く吾《わ》れに帰って、火星の動物を発見したことにつき、第一報を叫んだのである。 「なに、へんな動物だって……」 デニー博士が、山木のう....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
にて、暁を迎える筈。艦隊の全将兵の士気|旺盛なり」 スイギン提督からの報告は、一報ごとに、戦争次官アルゴン大将の顔に、明るい色を増させるばかりだった。 とこ....
沈没男」より 著者:海野十三
これより余は艦長にインタビューすることになっているので、ロイヤル・オーク号乗艦第一報をこれにて終る。 (×月×日、スカパフロー発) 余は今、純毛純綿のベッドに....
流線間諜」より 著者:海野十三
ことが出来なかった。それに引き替え、大学の法医学教室からは、婦人の死因について第一報が入って来た。 「婦人ノ推定年齢ハ二十二歳、目下姙娠四箇月ナリ、死因ハ未ダ詳....
影のない犯人」より 著者:坂口安吾
たせいでもあるが)妹のマリ子のみならず、当の花子夫人に向って、三先生の言説をチク一報告に及んだのである。 「ハッハッハ。面白かったです。結局、狂六先生が、最も純....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
ツル子をわがモノにしようと、これも内々ほくそえんでいる。 ツル子はサルトルに逐一報告して、計画をねった。 「雲隠さんを信用しちゃ、いけなくってよ。とても腹黒い....
名士訪問記」より 著者:海野十三
ない。」 「それはそれだけの値打があると思っていますよ。電気の特許に関しては、御一報次第参上して、発明者から十分間ぐらいお話を伺うだけで、あとは何も御面倒をかけ....
次郎物語」より 著者:下村湖人
の調子にもそれがあらわれているのがわかるね。」 とかいうのであった。 報道は一報ごとに不安と疑惑を増大せしめるようなものばかりであった。戦時警備令が下り、香....