一対一[語句情報] » 一対一

「一対一〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一対一の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春の盗賊」より 著者:太宰治
い、そこにおのれの高さを誇示しようと努めたものだ。けれども今は、どんな人にでも、一対一だ。これは私の自信でもあり、謙遜でもある。どんな人にでも、負けてはならぬ。....
狂言の神」より 著者:太宰治
等の作家である。この人と、それから井伏鱒二氏を、もっと大事にしなければ。 ――一対一ということにして。 私は象戯の駒《こま》を箱へしまいながら、 ――他日....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ているのであるが、しかしそういうものが太陽の実際の大きさまで収縮するとその重力は一対一〇〇の比に増大し従って深さ一キロメートルに対する温度増加率もまたこれに相当....
旅愁」より 著者:横光利一
した、すると、二人の男女が手を繋いでみて、うまい具合に残りがなくなった場合には、一対一の対応が出来たということになって、男女の数は相等しいという、その証明の仕方....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
、フレー、浦中!」 野球場は見物人と見物人との応援戦となった。 回が進んだ、一対一が二対二となり、五回、六回におよんだとき、浦中は五点、黙々は三点になった。....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
を含む処の、ユークリッド幾何学乃至非ユークリッド幾何学である。之は結局、数連続と一対一の関係にある座標の上で行なわれる。だがこういう数量座標を根柢に持っていると....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
・G・スポールディングなどの真理観念がそうで、そこでは実在と記号との間に組織的な一対一的対応(之は数理哲学的観念だが)なども仮定されざるを得なくなるのである。 ....
市井喧争」より 著者:太宰治
いかたをしちゃ、いけないよ。」 「へん。こごとを聞きに来たようなものだ。お互い、一対一じゃねえか。五厘でも、一銭でも、もうけさせてもらったら、私は商人だ。どんな....
光は影を」より 著者:岸田国士
落して来る。が、更に、ほかの一つが、横あいから敵に喰いさがる。それも無駄である。一対一の戦闘が、こうして、きりなく続く。そして、勇敢な蜜蜂は、力敵せず、一つ一つ....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
一七七五年ないし一七八四年までの十年間を平均して、出生の死亡に対する比率は、一四一対一〇〇であった1)。しかしこれはむしろ急激に過ぎる増加と思われる。けだし翌年....
聴衆0の講演会」より 著者:中井正一
ど、私には一生忘れえない思い出となった。 知事選挙戦に彼等は私を推して現知事と一対一の戦を挑ましめて、僅か三万円の運動費で二十九万二千票を集めてくれた。 聴....
昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
に私の敗けにおわったそうであるが、たとい議論にはまけたとしても(実際数から言えば一対一〇位のスコアでまけた)、事実において、左翼批評界における政治主義が、だんだ....
三国志」より 著者:吉川英治
も呉もその総力をあげて乾坤を決せねばならぬ時代に入ると共に、この三国対立の形が、一対一で戦うか、変じてその二者が結んで他の一へ当るか、そういう国際的なうごきや外....