一弾指[語句情報] »
一弾指
「一弾指〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一弾指の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
い。おれだけは赦免にならぬのじゃ。――そう思ったおれの心の中《うち》には、わずか
一弾指《いちだんし》の間《あいだ》じゃが、いろいろの事が浮んで来た。姫や若《わか....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
須《きゅうす》と、佐倉の切り炭を描《えが》くは瞬時の閑《かん》を偸《ぬす》んで、
一弾指頭《いちだんしとう》に脱離の安慰を読者に与うるの方便である。ただし地球は昔....
「野分」より 著者:夏目漱石
いるものの云う事である。後世から見ればずっと縮まってしまう。ずっと遠くから見ると
一弾指《いちだんし》の間《かん》に過ぎん。――
一弾指の間に何が出来る」と道也はテ....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
浜形に、鳥打帽を押合って騒いでいたから。 戒は顕われ、しつけは見えた。いまその
一弾指のもとに、子供等は、ひっそりとして、エンジンの音|立処に高く響くあるのみ。....