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一意
「一意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一意の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私の父と母」より 著者:有島武郎
乗せられたりした。母からは学校から帰ると論語とか孝経とかを読ませられたのである。
一意意味もわからず、素読するのであるが、よく母から鋭く叱られてめそめそ泣いたこと....
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
的表現とは意識現象の客観化にほかならず、したがって両者は結局その根柢においては同
一意味内容をもっていることになる。
{3}Stendhal, De l'amo....
「運命」より 著者:幸田露伴
はこれ有りと雖も、世故に練達することは未だ足らず、侍読の身として日夕奉侍すれば、
一意たゞ太孫に忠ならんと欲して、かゝる例は其昔にも見えたり、但し諸王の兵多しとは....
「火薬船」より 著者:海野十三
」 「そのハルクも、序に片づけておきましたよ。万事片づいてしまいました。あとは、
一意、われわれの計画の実行にとりかかるだけです」 怪しき男 そういってい....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
派に掴み得る問題なのである。かの神学的|揣摩臆測や、かの独断的戒律、並に定義は、
一意光明を求むる、あわれなるものどもを苦しめ、惑わせ、かれ等をして、ますます無智....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
る冷さはタカが知れている。 大伍は彼の職務の本体がなくなったから、便器を中心に
一意精励努力する焦点がくずれて、その虚脱を最も象徴的に示しているのが鼻ヒゲだ。彼....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
。このゆえに神国というなり」という、日本の国体に関する根本思想については、全然同
一意見であったが、その他の、学問上の、瑣末の解釈については、意見を異にし、互いに....
「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
線が「能的の気魄」をもって充たされていると言っていいであろう。その砲煙弾雨の中を
一意敵に向って散開し、躍進する千変万化の姿は、男性の姿態美の中でも、最高潮した「....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
技師職工は仏人を雇い、随て器械材料の買入までも仏人に任せたり。 小栗等の目的は
一意軍備の基を固うするがために幕末|財政窮迫の最中にもかかわらず奮てこの計画を企....
「あゝ二十年」より 著者:上村松園
てから、断然発奮いたしまして、ぜひ今度こそはと思い定め、あらゆる画の関係を断ち、
一意専念に御下命画の「雪月花」完成に精進いたしたわけでした。 私は毎朝五時には....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
り、前例になく彼自身将として征途に上ったのであったが、泰衡の方ではもと闘志なく、
一意恭順を旨としてさきには命のままに義経を殺し、次いで六月二十六日には弟泉三郎忠....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ないから馬鹿には相違ないが、もう一歩進んで馬鹿になってもよいという考えでその時に
一意これを拒絶することに力めながらも、どうやら小説的の境涯にあるような感じが起っ....
「良寛様の書」より 著者:北大路魯山人
僧侶型に顧念せず、凡百の能書に最高所を採り、二流的妙品にはいささかも眼をくれず、
一意最高書道に向かって進暢を計るかに見ゆるその態度と卓見は、徳川期の何人にこれを....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
港から帰途の博多丸の船上で誓った成功のスタートについて思いをめぐらした。とにかく
一意直往|邁進すべきである。ひとよりいい商品を安く売ることだ。こうすれば金は自然....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
達し、衷心より出で形体に現われ、遂に弾丸雨飛の間に於て甘んじて身体を上官に致し、
一意その指揮に従うものとす」と示したのである。これ真に達見ではないか。全体主義社....