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一族郎党
「一族郎党〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一族郎党の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春は馬車に乗って」より 著者:横光利一
そこをあたし、黙ってして貰いたいの」 「そうだ、まあ、お前の看病をするためには、
一族郎党を引きつれて来ておいて、金を百万円ほど積みあげて、それから、博士を十人ほ....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
残っていた――とこう申上げると、貴方は喜ばれるのでしょうが、実はその時間フルに、
一族郎党ここに控えていたんです。それというのが、十一時四十分頃に、けだものの弁当....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
んむ》の昔、楠正成卿が刀折れ矢尽きて後、湊川《みなとがわ》のほとりなる水車小舎に
一族郎党と膝を交えて、七|生《しょう》までと忠義を誓われたその有様がどうやら、こ....
「紫大納言」より 著者:坂口安吾
ッハ。天つ乙女の軍勢が攻め寄せて来ますかな。いや、喜び勇んで一戦に応じましょう。
一族郎党、さだめし勇み立って戦うことでありましょう。力つきれば、敗れることを悔い....
「安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
私は虎の巻を見ているうちに、現代を忘れた。馬庭念流すらも忘れた。諸国の源氏が
一族郎党をひきつれて急を知って馳せ向う大昔を思いだしていたのだ。馬庭念流を百姓剣....
「曽我の暴れん坊」より 著者:坂口安吾
な遊び場であった。大昔からの遊び場だ。 遠い昔、西を追われたらしい高麗の豪族の
一族郎党大人数が、舟で逃げてきて、ここに上陸した。今でもここに高麗神社があり、彼....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
神様の使者の慎重な試験を滞りなく通過することができた。 大喜びなのは、神様の
一族郎党で、大半の信徒を失い、箱根山中にとじこもって、ほかに住むべき屋根の下もな....
「三国志」より 著者:吉川英治
四人は起って乾杯した。 劉恢のいうように、ここへくる時連れて来た二十名ばかりの
一族郎党の身は、皆、劉家に託しておいて、関羽、張飛、玄徳、思い思いに別れて一時身....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
りで、忍び遍歴の旅を了え、わが領国の土をふんだ。 そして、父母のいる屋形の地、
一族郎党のむらがり住む足利の町へ、もう一歩で入ろうとする渡良瀬川を眼の前にしたと....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
その女が、なんのために。 しいて考えれば。 良人頼春の兄土岐左近や、多くの
一族郎党も寄手の前に討死をとげさせ、その他、女の嫉妬ひとつから、この大事変をひき....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
座を立った。 「久子、先へ出ろ」 子や妻を、うながしてから、やがて彼も、大勢の
一族郎党と共に、門の外へ出揃った。「……出たらすぐ火を放けよ」と、たれかに命じお....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
遺っている。 そのときの探題襲撃は、見事、菊池方のやぶれに帰し、寂阿武時以下、
一族郎党三百余人は、犬射ノ馬場で斬り死をとげ、じつに凄惨な全滅をみてしまったが、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
を向け、 「西台をとらえて来い」 と、命じたとある。 しかし高貞は、寸前に、
一族郎党をひきつれて、自領の出雲へ落ちのびた。 ところが途中、幕府の討手に追い....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
。決して暗君ではないし、地方の豪族の主人として教養もあるほうだったが、この世代に
一族郎党を統率してゆくには、多分に欠けているものがあった。大きく今の時流とその作....