一桁[語句情報] »
一桁
「一桁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一桁の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地図にない島」より 著者:蘭郁二郎
。……が、第一回のロケットの出発の際に十分の一秒、つまり計算上|,の打ちどころを
一桁だけ間違ったために、いざそのロケットが月に到着する時になって七千五百二十六万....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
して、あれが勝浦、洲崎《すのさき》……間違いございません」 政どんなるものが、
一桁ちがいの親方の裏書をいいことにして、自説の誤りなきことを指で保証すると、お角....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
いる左膳とを呼吸《いき》もつかず見くらべているのだった。
ふところ手の源十郎、
一桁《ひとけた》うえをいってくすりと笑った。
「丹下!」と低声。「貴様も、そう容....
「ラジオ雑感」より 著者:寺田寅彦
同じで抵抗もインダクタンスもまるでいい加減なコイルを取換えたりしたために、感度は
一桁も二桁も下がったと思われる。しかしラジオ商や百貨店ラジオ係が自分の店でそれを....
「慾」より 著者:豊島与志雄
上では一寸したものだ。会社の帳簿などの上では、マル一つで数万数十万が左右される。
一桁の数にマルをつけると、百以下の差だし、二桁の数にマルをつけると、千以下の差だ....
「母の上京」より 著者:坂口安吾
しまなかつたからだが、坐してくらへばといふ諺のせゐではなしに、敗戦後は金の値段が
一桁以上狂つたから、その所持金はたかの知れたものになつてしまつた。 オコノミ焼....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
ると 43×2=86 となるから、被除数の94からこれを引くと、残りは8となって
一桁となる。すなわち上から第四段目は□□9 とはならずして□9 の形となり、桁が....
「暗号数字」より 著者:海野十三
思議な割り算の形をとっている。その謎の数字を 74□で割って、その商として始めの
一桁に8をたたせ、これを 74□に掛けて□□□2 なる数字を得ているのである。 ....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
分さんと呼ぼうかねえ」 里好が眠《ね》たまねをしているせいか、どうも女のほうが
一桁上を行ってるようだ。 「よしてくれ」と里好はまだ合の手に鼾を入れて、 「こう....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
一生を浪費しているのです。算盤の上で生れるものもあれば算盤の上で死ぬものもある。
一桁違ったと言うて桁に帯をかけて死ぬものもあり実に可哀想なものです」 天狗先生....
「地球の円い話」より 著者:中谷宇吉郎
桁もちゃんと測定がなされていることもしばしばある。こういう場合に意味のある数字を
一桁増すことは、誤差を更に十分の一に縮めることであって、実は非常に骨の折れる仕事....
「アラスカの氷河」より 著者:中谷宇吉郎
確な測定はないので、はっきりしたことはわからないが、アルプスの氷河などと較べて、
一桁くらい大きいのではないかと思われる。 いずれにしても、アラスカの氷河では、....