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「一番目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一番目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
う僕のほかにも薄縁《うすべ》りを張った腰かけの上に何人も腰をおろしていた。しかし一番目立ったのは黒縮緬《くろちりめん》の羽織をひっかけ、何か雑誌を読んでいる三十....
朱日記」より 著者:泉鏡花
ちゃんが。」 「そう。宮浜がな。おや、と思った。あの児は、それ、墨の中に雪だから一番目に着く。……朝、一二時間ともちゃんと席に着いて授業を受けたんだ。――この硝....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
が敷かれると、訓練された在郷軍人会、青年団、ボーイ・スカウトは、直ちに出動した。一番目覚ましい飛躍を伝えられたのは、矢張り、光の世界と称ばれている東京は下町の、....
自叙伝」より 著者:大杉栄
本をいじくり廻しながら、大いに彼をうらやんだ。 が、学校にはいったその日の、第一番目の出来事は五十名の新入生が撃剣場でせいの順に並ばされたことで、そしてその次....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
の芝居を興行していて、市村座は例の権十郎、家橘、田之助、仲蔵などという顔ぶれで、一番目は「八犬伝」中幕は田之助が女形で「大晏寺堤」の春藤次郎右衛門をする。二番目....
奇妙な遠眼鏡」より 著者:香倶土三鳥
敵は大|敗けに敗けて逃げてしまいました。 その御褒美で、アアは王様の国を半分と一番目のお姫様を、サアはまた残りの半分と二番目のお姫様を貰って、二人共王様になり....
骸骨館」より 著者:海野十三
きこめばよかった。破れ穴が高いときには少年の一人が他の少年に肩車すればよかった。一番目から三番目までの工場は、いずれも中でベースボールをするには向かなかった。そ....
地獄の使者」より 著者:海野十三
より三十分も遅れて到着した。途中でタイヤがパンクしたためであった。 とにかく第一番目の容疑者としてこの事件を色彩づけている土居三津子の登場は、検事と帆村の野狐....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
) と異な声で、破風口から食好みを遊ばすので、十八になるのを伴れて参りました、一番目の嫁様は来た晩から呻いて、泣煩うて貴方、三月日には痩衰えて死んでしまいまし....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
あったが、その道具が居所替りで信州軽井沢の八幡屋という女郎屋になり、屏風のなかに一番目の道連れ小平が寝ている。祐経と小平は菊五郎の早替りである。そこへ栄三郎の女....
黄金の腕環」より 著者:押川春浪
物を得べき幸運を有す、 と書いてあった。 二 三人姫君 「オヤオヤオヤ」と、一番目の娘と二番目の娘とは顔を見合せた。 伯爵は三人の娘の顔を打眺め、黄金の腕....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
人があって、一七四一年に死んでいるが、この人に子供が十人あることは確かで、その十一番目の子だとも、または甥だともいうのに、ロバートというのがあった。一七二四年に....
役者の一生」より 著者:折口信夫
が上置きになって、福助(後の歌右衛門)を始め数人の花形が集った。この時、源之助は一番目に妲妃のお百という大役をしている。この芝居の殺し場は、女一人で男を殺すなど....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
場所は、西の桟敷であることを後に知った。狂言は――これも後に知ったのであるが――一番目「赤松満祐梅白旗」、中幕「勧進帳」、二番目「人間万事金世中」で、大切には「....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
対する観覧税の始めなり。 ○新富町守田座、新築落成して、十月三日より開場。狂言は一番目「三国無双瓢軍扇」、二番目「ざんぎりお富」にて、権之助、左団次、仲蔵、半四....