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一盛り
「一盛り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一盛りの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高台寺」より 著者:宮本百合子
おびただ》しい群集に混ってそこを出、買物してから花見小路へ来かかると、夜の通りに
一盛りすんだ後の静けさが満ちていた。大きな張りぬきの桜の樹が道に飾りつけてあり、....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
の糸である。 みな立つ湯気につつまれて、布子も浴衣の色に見えた。 人の出入り
一盛り。仕出しの提灯二つ三つ。紅いは、おでん、白いは、蕎麦。横路地を衝と出て、や....
「われらの家」より 著者:宮本百合子
、石の段々が、下の長屋までついて居る。丁度学校が仕舞う頃に成ると、夕飯まで、もう
一盛り騒ごうとする子供等が、十五人近くも、その石段の頂上、――彼女の庭のつい横手....
「死者の書」より 著者:折口信夫
も、立ち替り咲き替って、栽え木、草花が、何処まで盛り続けるかと思われる。だが其も
一盛りで、坪はひそまり返ったような時が来る。池には葦が伸び、蒲が秀き、藺が抽んで....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
出来る。吹き矢と並んで煮込みおでん、その前に大福餅、稲荷鮓、などとごった返して、
一盛りその景気は大したものでありました。 といって別にこれといって落ち附いて、....