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「一粒の麦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一粒の麦の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
だけでは、いつまでたっても、一粒の籾でしかありません。キリスト教の聖書のうちに、一粒の麦、地に落ちて、死なずば、ただ一つにて終わらん。死なば多くの実を生ずべし ....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
ての文学者はモラルの追求の名に於て幸福の探究を企てる。例えばA・ジードの自叙伝『一粒の麦もし死なずば』や『文学とモラル』などはこの意図をよく物語っているだろう。....
壊滅の序曲」より 著者:原民喜
たら滅多に見られないのに」と康子は正三に云った。正三は畳のない座敷で、ジイドの『一粒の麦もし死なずば』を読み耽《ふ》けっているのであった。アフリカの灼熱《しゃく....
ジイドとそのソヴェト旅行記」より 著者:宮本百合子
る自身の性的経験を自ら公然と語ることによって、彼等を沈黙させた。「コリドン」と「一粒の麦若し死なずば」とは、このような歴史を負うている。彼自身が後年自分の前に空....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
」「漱石」「藤村」 春陽堂明治大正文学全集『長塚節集』 アンドレ・ジイド*『一粒の麦もし死なずば』 『ドストエフスキー論』 『日本経済....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
誠にまことに汝《なんじ》らに告ぐ、一粒の麦、地に落ちて死なずば、 唯《ただ》一つにて在《あ》りなん、もし死なば、多....
野ざらし」より 著者:豊島与志雄
らでなければ神を信じられなかった。 「誠に実《まこと》に爾曹《なんじら》に告げん一粒の麦もし地に落ちて死なずば唯一つにて存《あ》らんもし死なば多くの実を結ぶべし....
夢の図」より 著者:豊島与志雄
いるのであろうか。いや、地面を耕しているのらしい。だが、その辺は砂地なのである。一粒の麦も、一粒の米も、恐らく出来はしないであろう。 早く、馳けつけてやろうよ....