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一級
「一級〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一級の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球盗難」より 著者:海野十三
々砲弾が東京の新聞に君の説を細大洩らさず連日の紙上に書いた。君は明かに金鵄勲章功
一級というところだ。学界はいま大沸騰をしているよ」 「そうそう、その佐々砲弾で僕....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
葉を使ったが、これは下士官で、生徒監の士官を助けて、生徒の監督をしていた。それが
一級に曹長一人と軍曹一人といた。 河合軍曹は僕を可愛がって、大がいのことは大目....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
いる。生徒達は今日の遠泳会を一度も船へ上って休まず、コースを首尾好く泳ぎ終せれば
一級ずつ昇級するのである。彼|等は勇んで「ホイヨー」「ホイヨー」と、掛声を挙げな....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
科の第六級に編入され、それから第五級に進み、第四級にすすむという順序で、初等科第
一級を終ると中等科第六級に編入される。但し高等科は今日の高等小学とおなじようなも....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
加えて、三ヶ国位は貰えたであろう。 真田安房守昌幸は戦国時代に於ても、恐らく第
一級の人物であろう。黒田如水、大谷吉隆、小早川隆景などと同じく、政治家的素質のあ....
「少年時代」より 著者:幸田露伴
小学校に入るが宜かろうというので、それへ入学させられました。其頃は小学校は上等が
一級から八級まで、下等が
一級から八級までという事に分たれて居ましたが、私は試験を....
「画学校時代」より 著者:上村松園
と鳥類や虫類――それから山水、樹木、岩石という風にこみ入ったところを描き、最後に
一級になると人物画になるといった階段を踏んで卒業する訳です。 ところが、私は子....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
づき、この一隊もまたかけぬけていった。そのとき警報が高声器からとびだした。 「第
一級の非常事態が起こった。ガン人はただちに非常配置につけ!」 警報はくりかえし....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
高さというものが、ぜんぜんないのですから。あなたがたには三次元は分る。二次元より
一級上の世界の生物だから分るのです。だからあなたがたは、四次元の世界の構造を見る....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
「渦巻気流式エンジンというと、どんなものじゃ」 「これは金博士の発明の中でも、第
一級の発明だと思いますが、つまり、気流というものは、決して真直に進行しませんで、....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
僕に手紙を下さるんですよ」 宮本というのは或る多額納税者の豪農の息子で、私より
一級の上の秀才であった。 私は何か嫉妬に似たものを呼び起された。 「遊びに来い....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
なれなかった。ジュリアンのような高貴な精神も情熱もなかった。ジュリアンのような第
一級の人物ではない。だから、ジュリアンを自分に擬するのは滑稽だったしジュリアンの....
「フランス料理について」より 著者:北大路魯山人
のであった。まことに意外であった。 「味覚」の点を多くのひとびとにあげてみても、
一級二級三級と、ざっと、十級くらいまでの開きがあろう。うまいとかまずいとかいって....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
観す。その校舎清美、その設備斬新、わが国の中学校の遠く及ばざるところなり。生徒は
一級十五人ないし三十人を限りとし、極めて少数なり。連日諸学校参観の際、各校におい....
「お茶漬けの味」より 著者:北大路魯山人
い道楽で有名な大阪の人たちは、まぐろに金を出さない。これは、昔から大阪にまぐろの
一級品が運ばれないので、まぐろの味を知らないからである。 また食いものが、美味....