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「一続〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一続の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
死者の書」より 著者:折口信夫
けて居たぞ。耳面刀自。ここに来る前から……ここに寝ても、……其から覚めた今まで、一続きに、一つ事を考えつめて居るのだ。 古い――祖先以来そうしたように、此世に在....
山の湯雑記」より 著者:折口信夫
骨董並みに考えられる訣だと思う。もう山もここまで来ると、余程開けて、阪町までは、一続きと言う気がする。 ことしはどう言う訣か、何処へ行って尋ねても、山は岩魚のと....
オシャベリ姫」より 著者:かぐつちみどり
と耳とは当り前にあるのですが、口の処には何もありません。鼻の下から頤《あご》まで一続きにノッペラボーになっているのです。そうして口の代りに赤い絵の具で唇の絵が格....
釜沢行」より 著者:木暮理太郎
釜の周りを取巻いている峭壁は、鉋をかけたように滑かで、襞もなければ皺もない、全く一続きの岩である。北から落ち込んだ水は、上流から運び来った無数の巨岩塊を釜の南側....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
の彼の接見会を催していた。モンセーニュールは、彼には聖堂中の聖堂であり、その外の一続きの幾間かにいる礼拝者の群にとっては最も神聖な処の中でも最も神聖な処である、....
モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
下にはいくつかの深い掻き傷があって、明らかに指の痕である鉛色の斑点《はんてん》が一続きに並んでいた。顔面はもの凄《すご》く変色し、眼球は突き出ていた。舌は一部分....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
文学の制作でしか無くなるだろう。この点から見れば、批評は又制作から、この意味で一続きのつながりを持っていなくてはならない。――実際の現象としては作家と批評家は....
所謂批評の「科学性」についての考察」より 著者:戸坂潤
を含めて)も、印象と大いに関係があるのだ。之は印象に対しては抽象的だ。印象からは一続きには行かない。距離がありギャップがある。之は印象自身にとっては決して親切な....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
一の社会全体から見た社会的実験も、第二の個人の認識過程から見た実験も、併し、実は一続きのものであることがすぐ判る。なぜなら、人間個人が社会に於て嘗める処の実験=....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
わば外部的なイデオロギーにまで連絡する。自然科学の根本規定は、社会生活の規定と、一続きに連絡している。 だから自然科学の理論――夫を展開する要素が根本概念と呼....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ることも出来るわけだ。そうすればもう既にアカデミズムへの、本当の純文学への、道は一続きにつづいている。「純文学」の真理と「大衆文学」の真理とはここではじめて救わ....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
という特別な運動原理が控えているおかげで、問題は個人から一種の社会的バックにまで一続きのように受け取られ易い。当然これはしかあるべきもので、普通の場合にそれを社....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
分というものの身につき、感能化され感覚化されることだ。今や、自分=モラル=文学は一続きの観念なのである。社会の問題が身についた形で提出され、自分一身上の独特な形....
読書法」より 著者:戸坂潤
業資本の発生及び発展の時代」(室町時代でありイデオロギーの問題としては鎌倉室町を一続きに論じている)、第五章は「封建制度再編成の時代」(戦国・安土桃山)、第六章....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
てはそうだ。この種の「宗教」に於ける教学主義の症状は、文学主義と文献学主義とへの一続きによって、形而上学と文学とへの伝染系統を持つものだったのである。 文学主....