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一視同仁
「一視同仁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一視同仁の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「創作家の態度」より 著者:夏目漱石
用のできない所はなくなるでしょう。して見ると、真を写す文字ほど公平なものはない。
一視同仁の態度で、忌憚《きたん》なく容赦なく押して行くべきはずのものであります。....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
りするのが、復一の眼の邪魔になった。復一の観察するところによると、真佐子は美事な
一視同仁の態度で三人の青年に交際していた。鼎造が元来苦労人で、給費のことなど権利....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
しっぽみたいに扱いましたね。おれが豚のしっぽなら、お前さんは、とかげのしっぽだ。
一視同仁というものだ。おれには学はねえが、それでも衛生を尊ぶ事だけは、知っている....
「道標」より 著者:宮本百合子
ねえ」
中館公一郎がいつも、まじめな内容をさらりという調子で云った。
「お歴々
一視同仁という光景はなかなかよかった」
伸子は、のぼせている頬に手の甲をあてな....
「三面一体の生活へ」より 著者:与謝野晶子
は奇体だと思います。大元帥を兼ねさせられた明治天皇の御製を拝見しても、世界人類を
一視同仁の中に包容し給う御聖旨をしばしば示されているにかかわらず、侵略主義征服主....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て監督もし、働かせもしているのです。 そうしてこれらの人種に対して、淡々として
一視同仁に眼をかけるものだから、特にこの人を崇拝するという信者も出ない代り、不服....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
して、相当不快な感情を表わしたに相違ないが、その辺の呼吸は心得たもので、関守氏は
一視同仁の会釈を賜わったのみならず、弁信を招ずるが如く米友をも招じ、二人ともに無....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
知る所の神、愛の神は断じてそんなものではない。その愛は無限、しかもすべてに対して
一視同仁である所の、正義の神である。そして神と人との中間には、多くの守護の天使達....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
横着者であります。 それゆえ、主人は根本的に人を見る明が必要であると共に、真に
一視同仁でなくてはならないのであります。が、これがなかなか困難なことで、決して口....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
という。また丙《へい》は、 「真に人に接して城壁《じょうへき》を設《もう》けず
一視同仁《いっしどうじん》的の愛情の深い人だ」という。 いま甲と丙との批評を聞....
「恐怖の季節」より 著者:三好十郎
である。 作者は、神の如く「下界を見おろして」書いている。神は下界の人間たちを
一視同仁にあわれみ、愛し、許しているということは、
一視同仁に軽蔑し憎み断罪してい....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
それよりは客扱い――髯の生えた七難かしい軍人でも、訳の解らない田舎の婆さんでも、
一視同仁に手の中に丸め込む客扱いと、商売上の繰廻しをグングン押切って奮闘する勝気....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
ともしないのです。これはまことに不都合千万な次第で、ただにこれを解放なされました
一視同仁の、明治天皇陛下の大御心にそむき奉るものであるのみならず、また同一の権利....