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一読
「一読〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一読の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
》に関して、詳細を知りたい人は、新村博士《しんむらはかせ》の巴※※に関する論文を
一読するが好《よ》い。
二
提宇子《でうす》のいわく、DS《でうす》 は「....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
下、どうか私の正気だと云う事を御信用下さい。そうして、この手紙を御面倒ながら、御
一読下さい。これは私が、私と私の妻との名誉を賭《と》して、書いたものでございます....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
ライルに遇《あ》ったところが、カーライルがその話をしたら「実に結構な書物だ、今晩
一読を許してもらいたい」といった。そのときにカーライルは自分の書いたものはつまら....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
課長は何気なくその封筒を開いて用箋をひろげたが、そこに書いてある簡単な文句を
一読すると、異常な昂奮を見せて、たちまちサッと赭くなったかと思うと、直ぐ逆に蒼く....
「断層顔」より 著者:海野十三
ているんです。つまり御主人が火星探険隊員として大きな殊勲をたてられたことに対して
一読者から献金して来たんですがね、そのことについて一寸お話したいんです」 この....
「大脳手術」より 著者:海野十三
て、患者の脳症を顕著に示しているが、しかし氏が斯る患者であるとの予備知識なくして
一読するときは、一つの纏った物語として受取れる。しかしこの物語の中にある事件は大....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
だ。黙んな、黙んな。洒落は一廉の人間のする事、云う事だ。そのつらで洒落なんぞ、第
一読者に対して無礼だよ。べっかっこが聞いて呆れる。そのべっかっこという面を俺の前....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
の人は経典病患者になる。 一宗一派の発生につきて説く所も甚だ深刻である。これを
一読して現在の日本を観る時に、われ等は憮然として、長太息を禁じ得ないものがある。....
「狂人日記」より 著者:井上紅梅
これを見ると当時の病状がよくわかる。旧友諸君に献じてもいいというので、持ち帰って
一読してみると、病気は迫害狂の類で、話がすこぶるこんがらがり、筋が通らず出鱈目が....
「発明小僧」より 著者:海野十三
×澄町吹張、伊×長兵衛氏。 この芋焼器の「作用と効果」というのが、実に名文で、
一読、やき芋屋へ走りたくなるという御婦人方には極めて蠱惑的なものである。乃ち――....
「瘠我慢の説」より 著者:榎本武揚
福沢先生の手簡 拝啓仕候。陳ば過日|瘠我慢之説と題したる草稿一冊を呈し候。或は御
一読も被成下候哉。其節申上候通り、何れ是は時節を見計、世に公にする積に候得共、尚....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
去る十三日の国民新聞に「瘠我慢の説を読む」と題する一篇の評論を掲げたり。これを
一読するに惜むべし論者は幕末外交の真相を詳にせざるがために、折角の評論も全く事実....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
」は成った。稿の成ると共に直ちにこれを東京に郵送して先生の校閲を願ったが、先生は
一読して直ちに僕が当時の心状を看破せられた。返事は折返し届いて、お前の筆端には自....
「迷信解」より 著者:井上円了
今般文部省にて編纂せられたる『国定小学修身書』を
一読するに、その中に迷信の課題ありて、懇切に迷信に関する注意を与えられしも、その....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
た。当時、日本の国防論として最高権威と目された佐藤鉄太郎中将の『帝国国防史論』も
一読した。この史論は、明治以後に日本人によって書かれた軍事学の中で最も価値あるも....