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一駒
「一駒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一駒の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「岩魚」より 著者:佐藤垢石
ながめていた。 ところが、門のそとの路を東から西の方へ往く若い女の姿が、映画の
一駒が瞬間に銀幕を過ぎるように、賢彌の瞳に映ったのである。記憶のある美しい女の横....
「澪標」より 著者:外村繁
達が木の枝に照る照る坊主を吊っていたのをはっきり覚えている。しかしこんな他愛ない
一駒《ひとこま》だけを残して、私の記憶は断ちきられ、その前後には深い昏迷の世界が....
「三木清を憶う」より 著者:豊島与志雄
、その中で、愛馬行進曲を私はよく聞かされた。国を出てから幾月ぞ、というあの初めの
一駒は、彼の詩的感懐に娼びるものがあったらしい。 三木の眼は的確に現実を洞見し....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
、六間の山の巻、七東海道の巻、八白根山の巻、九女子と小人の巻、十市中騒動の巻、十
一駒井能登守の巻、十二|伯耆《ほうき》安綱の巻、十三如法闇夜の巻、十四お銀様の巻....