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「七不思議〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

七不思議の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
少年」より 著者:芥川竜之介
《ていしゃば》になった、名高い御竹倉《おたけぐら》の竹藪《たけやぶ》である。本所七不思議《ほんじょななふしぎ》の一つに当る狸《たぬき》の莫迦囃子《ばかばやし》と....
両国の秋」より 著者:岡本綺堂
くれよ」と、林之助はお君に頼んで路地を出た。 暗い雨の音が、傘をたたいて、本所七不思議の狸でも化けて出そうな夕暮れであった。薄ら寂しくなった林之助は、これから....
追憶」より 著者:芥川竜之介
っていた。けれども何か僕らには偉そうに思われてしかたがなかった。 三三七不思議 そのころはどの家もランプだった。したがってどの町も薄暗かった。こうい....
映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
だれかが私に映画界の七不思議を選定してみないかといったら、私は即座に四社連盟をあげる。そしてあとの六....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
へか立ち去って、寒が明けると又帰って来る。それが年々一日も違わないので、ここでは七不思議の一つと云われています。そこで、その鷺や鵜は品川の海や多摩川のあたりまで....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
のに就いて質問を出すと、かれは笑いながら斯う答えた。 置いてけ堀といえば、本所七不思議のなかでも、一番有名になっていますが、さてそれが何処だということは確かに....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
の、おいてけ堀、片葉の蘆、足洗い屋敷、埋蔵の溝、小豆婆、送り提燈とともに、土地の七不思議に数えられた、幻の音曲である。 言った方も戯に、聞く女も串戯らしく打消....
日置流系図」より 著者:国枝史郎
うなら家内一同夜になるとああまでしょげ返りは致しませぬので……」 本所の七不思議 主馬はちょっと頷いてそれから小声で笑ったが、 「忠蔵、安心するがよい....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
住んだことがあったが、この時代から怪異があったと、翁双紙などに記されてある。本所七不思議のその中にも、毛脛屋敷というのがあるが、それとこれとは別物なのである。 ....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
平の亭」と呼んで、遥かあなたに杉の木に囲まれた「閉扉の館」などと共に、荏原屋敷の七不思議の中の、一つの不思議として数えられているのであった…… まだ解けぬ....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
来るぞ」「内所でもそれを心配して、ご相談中なのでございますよ」 追分宿の七不思議 「相談とは何を相談かな?」「甚三さんは土地のお方、これはどうも断ること....
葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
声は、蘆を渡り、柳に音ずれ、蟋蟀の鳴き細る人の枕に近づくのである。 本所ならば七不思議の一ツに数えよう、月夜の題目船、一人船頭。界隈の人々はそもいかんの感を起....
迷信解」より 著者:井上円了
。その他は誤怪にあらざれば偽怪であると心得てよろしい。 つぎに異物とは、越後の七不思議をはじめとし、あるいは天より怪石を降らし、白砂あるいは黄豆を降らす等の類....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
相合して起こる原因 まず第一種の例を挙ぐるに、狐火、鬼火、蜃気楼、その他越後の七不思議とか称するの類にして、物理的または化学的の変化作用より生ずるものをいう。....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
はじまったのはまだ僕の小学時代だったであろう。その以前の「お竹倉」は夜は「本所の七不思議」を思い出さずにはいられない程、もの寂しかったのに違いない。夜は?……い....